前々回書きましたように数え方によっては今年が創業50年になりますが、私共は正式派で、来年が創業50周年。

さらに翌年設立50周年になりますが、創業時よりは設立時の方が数名とは言え人を招いただけでも少しは進歩が有ったのでしょう。

それからは、小さいながら今から思うと、良くと思う位進歩が見られ、設立から1年ちょっとで当初より広め部屋がもう一部屋増え、さらにもう一年ちょっと後には西日暮里駅前の5階建てのビルの25坪の一室に移ったのです。当時は付近ではここが一番背が高かったです。

取引先の方々はじめ、ちょっとと言うか大変驚かれてました。そのころは今と違って、すべてがゆっくりの時代で、会社もどんどん出来、どんどん大きくなる所もある今とは大違いの時代でしたから。

未だパソコンなどはおろか電卓も見掛けることは無く、そろばんと計算尺の時代で、工場も中古の段車をベルト掛けで動かす真っ黒けな旋盤が動いていた時代でしたから。

  ですから今もつくばの工場に記念品として残るJIS標準数仕様ロータリバルブの第一号機も、このような工場でベテラン職人が、裸電球の下、目を光らせながら100分台の精度を出しつつ作られたものです。

 


       

       JIS標準数仕様ロータリバルブの

       第一号機