会社が西日暮里にあったころ、ちょいちょいと言うか毎日いや毎晩寄っていた飲み屋さんに、或る日一杯飲み屋さんではあまり見掛けない立派風な、紳士風な人が入って来ました。 隣の席になり、今日は良い日です、良かったと、ホントにほっとした顔で会話が始まりました。
で、色々話を聞いていると、その人二号さんが居て、ちゃんと子供さんも居り、しかし、自分もだんだん年を取って来るので将来が心配なので、十分先々の暮らしの分まで渡して、全てが解決して来たので安心したと。そこそこの時間が過ぎ、私が帰ろうとすると私の分はいいと、つまり払って下さるとのこと。せっかくなので良くお礼を言って帰って来ましたが翌日行ったら、ママさんが昨日の人、私が色々話を聞いてくれたと、大変喜んで、ちゃんと会計してくれて帰って行ったとのこと。以前の経験を持つ私も安心しました。
再びお会いすることは有りませんでしたが、店に寄ることも無かったとのことでした。
その店も、その後ママさん夫婦が亡くなり、その次のママさん夫婦も亡くなり、その次の人も、その次の人ももうやめてます。飲食店と言うのは大変なんですね。
その一件があったのはこの店です。長い間閉まってましたが、最近通ったら誰かがまた始めてました。一度行ってみよう。
以前その店のあった西日暮里界隈。当時に比べ人も閑散、まだPM6時と言うのに多くのシャッターが降りて、今昔の感が。でもなつかしく。

