前回 長い長い名前を取り上げましたが、いずれの年よりか、大変珍しい名字に興味を持つようになり、何十年もの長い間集めたものをご紹介します。
この第一群は私共の会社が始まって以来 出会った全国のお取引先様の方々などの中から集めたものです。
珍しい名字には大抵謂れが有り、お伺いするとびっくりするようなものがまま有ります。
この中に出て来る南木さんは楠正成の子孫で、分家のため本家と同じでは失礼に当たると、遠慮して、楠を二つに分けて南木(なんぼく)にしたのだとのことでした。
また、神武さんは、何でも神武天皇の子孫で、神武(じんむ)と名乗るのは恐れ多いとこれを神武(こうたけ)と云うようにしたものとのことでした。
このようなことを申し上げては はなはだなんでは有りますが、そもそも歴史上では崇神天皇以前は、実在しなかったとされるものですから、実在しなかった方の子孫であると云うのも不思議です。
これは、私の鈴木のように日本中どこにもあるような名字の者のやっかみかも、ですね。
私が集めた珍しい名字
§ めずらしい苗字(フルード編)
四十物【アイモノ】、生明【アザミ】、穴吹【アナブキ】、甘粕【アマカス】、甘利【アマリ】、甘鷲【アマワシ】、位下【イゲ】、伊修院【イシュウイン】、井戸【イド】、上前【ウエマエ】、後野【ウシロノ】、打田【ウッタ】、卯道【ウドウ】、馬渡【ウマワタリ】、雲林院【ウンリンイン】、栄木【エイキ】、大古【オオコ】、大上【オオウエ】、扇谷子力一【オオギヤミチカズ】、大洞【オオボラ】、鬼丸【オニマル】
海和【カイワ】、角宮【カクミヤ】、神鳥【カンドリ】、神地【カンチ】、木賀【キガ】、貴志【キシ】、雉鳥【キジドリ】、木全【キマタ】、献上【ケンジョウ】、小市【コイチ】、向後【コウゴ】、神武【コオタケ】、神志那【コオシナ】(九州、天孫降臨)、興梠【コオロギ】、五位【ゴイ】、五師【ゴシ】、後上【ゴガミ】
在国寺【ザイコクジ】、雑喉谷【ザコタニ】、四釜【シカマ】(山形、前九年・後三年役従軍、現在も鋳物会社経営)、守随【シュズイ】(銀座、古く秤を司る)、習田【シュッタ】、直原【ジキハラ】、雲島【シモジマ】、祐島【スケジマ】、泉名【センミョウ】
宝本【タカラモト】、田光【タコオ】、民喜【タミキ】、丹所【タンドコロ】、手面【テズラ】、十枝【トエダ】、永合【ナゴオ】、名古路【ナゴジ】、名仁沢【ナニサワ】、南 木【ナンボク】(本家楠をはばかって)
塗木【ヌリキ】、能松【ノオマツ】、莅【ノゾキド】、野母【ノモ】(ムラコシ九州)
繁在家【ハンザイケ】、繁利【ハンヤク】、比知屋【ヒジヤ】、日日【ヒタチ】、蛭波【ヒルナミ】、布袋【タイ・ホテイ】、古屋敷【フルヤシキ】、別技【ベッキ】、蛇石【ヘビイシ】(岩手県宮古、親戚のみしかない、とのこと)、保正【ホショウ】、本屋敷【モトヤシキ】
前之園【マエノソノ】、班目【マダラメ】、丸角【マルスミ】、万場【マンバ】、三砂【ミサゴ】、見世【ミセ】、三歩一【ミホイチ】、明珍【ミョウチン】(安末、鎧の原形を作った家柄・信長の兜・明珍風鈴・明珍箸などが有名)、恵【メグミ】、目時【メトキ】、校条【メンジョウ】、罍【モタイ】
杠【ユズリハ】、杠葉【ユズリハ】、吉用【ヨシモチ】
来野【ライノ】、力石【リキイシ】、老本【ロウモト】
次回 第二群には、もっともっと珍しい名字が出て来ます。