前回書きましたけど、私はほとんど雪の無い国で育ちました。しかし、バスに乗れば、富士山の御殿場口1合目の太郎坊で滑ることが出来たので、高校時代 早朝のスキーバスを使うと早朝出発、夜帰着の日帰りでスキーが楽しめました。当時片道200円、立席は100円。未だ大変な時代だったのです、スキーに行くのに当然安い方の往復立ったままで行くのです。今では考えられませんけどね。
雪は暖かい土地柄すぐに溶けて半分アイスバーン状になります。まだ層が薄いので、ときに溶岩の地肌が出てたりします。この上をガリガリ云いながら滑るのです。転びやすく、転ぶとえらく痛いです。
そんなわけで、私はスキーはガリガリ云いながら弾丸のような気持ちで滑るものと思ってました。ボーゲンもクリスチャニアも制動も中々働きません。
その後、前夜出発の夜行バスで山梨県側の河口湖の上、2合目に行くようになると、ここは雪が十分積もっていて、ガリガリも云いませんし、転んでも痛くなく、これがスキーと云うものかと思いました。
そして、学生時代になると寮が信州の発哺に有り、行ってまたびっくり!もう雪はさらさら、実に滑りやすく、制動もよく効き上手になった思いで滑りました。
でも、スキーはこれが最後になってしまいました。社会人になると、当時は盆正月も非常に短く 普段休みは日曜だけ、高速道路も無く、長時間かかるスキー場行きは全く無理、都内にもリンクがあり、河口湖などでも滑れたスケートに転向しました。でもスケートよりダイナミックに動くスキーの方がずっと好きでした。
すっぽりと雪をかぶった富士山。
写真はホームページ“四季の富士”より。
