【ことば・コミュニケーションの発達や食べることをサポートする言語聴覚士】
ことばの発達サポートfluffy代表の多部未来(たべみく)です。
4月21日〜4月24日は
”感覚統合”の概要と、
前庭感覚&固有受容覚&触覚
についてお話ししました![]()
4月25日から
”感覚統合”と”ことば”の発達の関係性
というテーマでお話ししています![]()
前回は
”姿勢”と”ことば”
についてお話ししました。
今回は
”眼球運動”と”ことば”
についてお話しします。
”眼球運動”と聞いて、
「眼球が動くことかな?」
とイメージすることは
できるかもしれませんが、
いまいちピンとこないのではないでしょうか![]()
”眼球運動”には3つの種類があります。
① 追視
→動く物を見失わずに見続けること
並んでいる物を順に目で追うこと
② 注視点移行
→素早く視点を他へ移すこと
主に状況把握や場面認知に役立つ
③ 輻輳(ふくそう)・開散
→”近く”ー”遠く”へ視点を移すこと
板書(黒板を見て、ノートに書く)に役立つ
その”眼球運動”に関係する感覚は、
視覚&前庭感覚&固有受容覚です![]()
それと、姿勢が安定していることにより
眼球運動はさらに発達します![]()
”眼球運動”には4つの段階があります。
① 自分も相手も静止している
② 自分は動き、相手は静止している
③ 自分は静止し、相手が動く
④ 自分も相手も動く
では、どうやって”眼球運動”の発達を促すのか?
【自分も相手も静止している活動】
・パズル
・読み聞かせ
・塗り絵
【自分は動き、相手は静止している活動】
・ケンケンパ
・平均台
・飛び石
【自分は静止し、相手が動く活動】
・クーゲルバーン
・ボールキャッチ
【自分も相手も動く活動】
・鬼ごっこ
・トランポリンで跳びながら風船タッチ
などがあります。
”眼球運動”についてはご理解いただけたでしょうか![]()
それでは、
”眼球運動”と”ことば”の発達
がどう関係しているのかをお話しします![]()
例えば…
① 自分も相手も静止している状態では、
じっくり物を見て、
その物自体がどういうものなのかを知り、
その中でことば掛けすることで、
物とことばが結び付いて理解されます![]()
また、並んでいる物を数えることで、
数量の理解に繋がります![]()
② 自分は動き、相手は静止している状態や、
③ 自分は静止し、相手が動く状態では、
お散歩しながら、
草花や乗り物、動物などを見て、
ことば掛けをすることでも
物とことばが結び付いて理解されます![]()
④ 自分も相手も動く状態では、
自転車に乗りながら、
隣を走る車を見て、
「車、速いね」とことば掛けすれば、
比較することばの理解にも繋がります![]()
上記の内容はほんの一部ですが、
お子さんが見ている物に
大人がことば掛けすることで
ことばの理解が育ちます![]()
また、注視点移行が
状況把握や場面認知にも役立つので、
対人面やコミュニケーション面の発達
にも影響してきます![]()
だから、”眼球運動”は
”ことば”だけでなく、
”対人面”や”コミュニケーション面”
の発達に関係していると言えます![]()
また、音読や板書をするためにも
眼球運動が上手く機能する必要があります![]()
まずは、お子さんが「やりたい!」と思える
遊びからやってみましょう![]()
”眼球運動”が苦手なお子さんですと、
集中が続かなかったり、
「できない!」と言って、
やろうとしなかったり、
途中でやめてしまうかもしれません![]()
最初は少ない量や難易度を下げてみたり、
大人がお子さんをサポートしたりして、
「できた!」という経験を
積み重ねていきましょう![]()
そうすることで、
できることが少しずつ増え、
”眼球運動”も少しずつ発達してくると
思います![]()
次回は、
”身体図式”と”ことば”の関係性
についてお話しします![]()
ご理解いただけるよう努めますので、
是非読んでいただけたら幸いです![]()
どうぞよろしくお願いいたします!
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