【ことば・コミュニケーションの発達や食べることをサポートする言語聴覚士】
ことばの発達サポートfluffy代表の多部未来(たべみく)です。
前回までは、”感覚統合”で重視されている感覚、
前庭感覚&固有受容覚&触覚
についてお話ししてきました。
その中で、
・それぞれの感覚がどういうものなのか
・うまく機能しないとどうなるのか
・どうアプローチをしたら良いのか
を説明してきました![]()
ただ、
「それぞれの感覚と働きと育て方は
なんとなく分かったけど、
”ことば”との関係性が分からない…」
という状態だと思います。
今回からは、
”感覚統合”と”ことば”の発達の関係性
を説明していきます![]()
今回は
”姿勢”と”ことば”
についてお話しします。
例えば、
私たちは片足立ちで会話をすることは
ある程度できるかと思います。
(片足立ちが苦手な方は立ち話を想像してください)
でも、
片足立ち&爪先立ちになったら、
バランスを保つことに必死で、
話を聞くことも、
話すことも難しくなり、
会話どころではなくなりますよね![]()
だから、”姿勢”を保つことに必死だと、
”ことば”は脳に届きません!
また、姿勢が崩れている状態だと、
自然と覚醒が落ちてきて、
”ことば”は脳に届かなくなります![]()
だから、
”姿勢”が安定していることが、
”ことば”を学習する
上で重要になってきます![]()
その”姿勢”に関係する感覚は、
”前庭感覚”と”固有受容覚”です。
”前庭感覚”の働きの
・正しい姿勢・負担の少ない姿勢を保つ
・バランスをとる
&
”固有受容覚”の働きの
・重力に抗して姿勢を保つ
・バランスをとる
が主に”姿勢”と関係しています。
”姿勢”を保つには2つの力が必要です。
① 重力に抗する力
② バランスをとる力
①の”重力に抗する力”を育てるためには、
”うつ伏せで反る”活動で背筋を、
”仰向けで丸まる”活動で腹筋を鍛え、
体幹が安定するようにしていく
必要があります![]()
また、体幹が安定してくると、
”姿勢”以外にも、
手足や目、口が上手く使える
ようになってきます。
口が上手く使えるということは、
お話しする力や食べる力にも
繋がってきます![]()
【うつ伏せで反る活動】
・うつ伏せで、手足と頭を上げる
・うつ伏せで、上体を上げて、手で足首を持つ
【仰向けで丸まる活動】
・仰向けで、膝を手で抱えて、頭を上げる
・鉄棒で、豚の丸焼き
などがあります。
②の”バランスをとる力”を育てるためには、
自分の身体の傾きを感じ、
筋肉に入れる力を調整したり、
身体や足を上手く使ったりすることが
必要です!
【バランスをとる活動】
・坂の上り下り
・平均台
・飛び石渡り
・ブランコ
・片足立ち
などがあります。
まずは、お子さんが「やりたい!」と思える
遊びからやってみましょう![]()
”姿勢”を保つことが難しいお子さんですと、
このような遊びを嫌がるかもしれません![]()
最初は難易度を下げたり、
大人がお子さんをサポートしたりして、
「できた!」という経験を
積み重ねていきましょう![]()
そうすることで、
できることが少しずつ増え、
”姿勢”も少しずつ変化してくると
思います![]()
今回は
”姿勢”と”ことば”の関係性
について説明しました。
ちょっとはご理解いただけたでしょうか![]()
次回は、
”眼球運動”と”ことば”の関係性
についてお話ししようと思います![]()
ご理解いただけるよう努めますので、
是非読んでいただけたらと思います![]()
どうぞよろしくお願いいたします!
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