【ことば・コミュニケーションの発達や食べることをサポートする言語聴覚士】

ことばの発達サポートfluffy代表の多部未来(たべみく)です。

 

”ことば”が出て、

”コミュニケーション”がとれるようになるために

必要な土台があります上差し

 

「その土台とは一体何なのか?」

「どうして土台を作る必要があるのか?」

といった内容を数回に分けて

お伝えしようと思いますニコニコ

 

言語聴覚士がお子さんにアプローチをすることで

対人面や言語面、コミュニケーション面に

変化はみられます!

 

ただ、言語聴覚士が”ことば”だけに

フォーカスを当てて関わっても、

お子さんの変化はわずかなものですタラー

 

そのためには、どうすれば良いのか?

”ことば”が育つための土台を作ることが重要ですキラキラ

 

土台の1番下の部分は、”規則正しい生活”です!

”規則正しい生活”については、

睡眠編】と【食事編】でお伝えしましたウインク

 

前回は”規則正しい生活”の上の土台である、

”感覚統合”の概要をざっくりとお話し、

”感覚統合”が”ことば”を育てる土台

であることがご理解いただけたかと思います。

(前回の記事を読まれていない方は是非ご覧ください)

 

前回の記事でお伝えした、

”感覚統合”で重視されている感覚は、

前庭感覚固有受容覚触覚

の3つです。

 

今回は”前庭感覚”についてお話しします!

 

”前庭感覚”とは簡単に言うと、

身体の動き(揺れ&回転)や傾き、

重力、スピードを感じる感覚

のことです!

 

もう少し詳しく説明すると…

 

”前庭感覚”とは、

自分の体が地球の引力の方向に対して、

垂直なのか、傾いているのか、

止まっているのか、動いているのか、

どれくらいのスピードで動いているのか、

を感じる感覚のことです。

 

そう言われても、

私たちは視覚&聴覚&嗅覚&味覚ほど

”前庭感覚”を感じていないかと思います。

 

立っている時に、

「今、地球の引力に対して、

垂直の姿勢をとっているなー」

と感じていませんよね?

 

乗り物に乗っている時に、

スピード感や、曲がる時の遠心力

を感じることはあるかと思います。

 

前庭感覚”の働きは…

 

① ちょうど良く集中できる=覚醒の調整

② 正しい姿勢・負担の少ない姿勢を保つ=抗重力姿勢

③ バランスをとる=姿勢反射

④ 視界が安定する=動眼反射

⑤ 自分の身体の機能を把握=ボディイメージ

 

が挙げられます。

 

前庭感覚を感じる力が弱いと…

・ぼーっとしやすい

・じっとできない

・姿勢が崩れやすい

・椅子をガタガタ揺らす

・ブランコや滑り台が好きで、遊び続ける

・くるくる回る

・ボール遊びが苦手

・文字や行を読み飛ばす

・自分の身体能力以上のことをしようとする

 (例:危険な高さから飛び降りる、など)

 

 

前庭感覚を強く感じすぎる/経験不足だと…

・ブランコや滑り台を怖がる

・足元が不安定な場所を怖がる

・高い高いや肩車を怖がる

・動き方がぎこちない

・常に身体に力が入っている

・脱力することが難しい

・力のコントロールが難しい

 

という状態として表れます。

 

 

お子さんに当てはまる項目はありましたか?

 

ちなみに、私は…

ボール遊びが苦手で、文字や行を読み飛ばし、

動きがぎこちないですニヤリ

大人になって、ブランコが苦手になりましたガーン

 

では、どうやって”前庭感覚”にアプローチしたら良いのか?

様々な速さ、方向、角度でお子さんを回す遊び

をしましょう!

 

前庭感覚を感じる力が弱いお子さんには…

・坂を全速力で走る

・遊具遊び(ブランコ、滑り台、ターザンロープ、など)

・三輪車や自転車で遊ぶ

・布団の上にジャンプ

・身体を動かしたお手伝い

・肩車

・バランスボードで揺れながらテレビを見る

をしましょうブルーハーツ

 

 

 

前庭感覚を強く感じすぎる/経験不足なお子さんには…

・抱っこでグルグル

・手を繋いでグルグル

・横になってゴロゴロ

・トランポリン

・バランスボールで揺れ遊び

・タオルブランコ

・タオルそり

・バスに乗って♪

・お馬さんごっこ

・飛行機ごっこ

をしましょうグリーンハーツ

 

 

 

前庭感覚を強く感じすぎる/経験不足なお子さん

行う上での注意点は…

 

① 大人と一緒に取り組む

② 最初は小さい刺激から始める

③ 好きな遊びと組み合わせる

④ 無理強いはしない

⑤ パターンや見通しを分かりやすく

 (回数を一緒に決める、歌の終わりで終了する)

 

です注意

 

前庭感覚を感じる力が弱いお子さんとは、

前庭感覚を強く感じすぎる/経験不足なお子さんの遊びを

行う際に、激しめの刺激を入れてあげると良いですね!

 

きっと、前庭感覚を感じる力が弱いお子さんは興奮します炎

でも、その後にクールダウンする経験も必要なので、

思いっきり遊びましょう音符

 

今回は”前庭感覚”について説明いたしました。

ちょっとはご理解いただけたでしょうか?

 

この記事で、お子さんのことを

少しでも理解できる部分が

みつかればと思いますピンクハート

 

次回は”固有受容覚”についてお話ししようと思いますウインク

 

引き続き、読んでいただければ幸いですにっこり

どうぞよろしくお願いしますラブラブ

 

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