【ことば・コミュニケーションの発達や食べることをサポートする言語聴覚士】

ことばの発達サポートfluffy代表の多部未来(たべみく)です。

 

物の名称や使い方を知っているからと言って、それが生活の中で使えなければ意味がありませんタラー

 

「絵カードで答えられる名称や動作語が増えた!」と嬉しくなる気持ち、分かりますニコニコ

お子さんが色んなことばが言えるようになると、成長を感じますよねキラキラ

でも、そこがゴールでしょうか?

 

絵カードで見る”大根”は、

白い部分が長くて、緑のほぼ茎と少しの葉っぱが一体となった

イラストや写真がほとんどだと思います。

そのイラスト見て「だいこん!」と答え、

「何の仲間?」と尋ねると、「やさい!」と答えられるお子さんはいると思います。

 

では、おかずに出てくる”大根”を見て、

お子さんから「これ、だいこんだよね!」と言えるお子さんがどれほどいるでしょうか?

 

”唐揚げ”のことを「からあげ!」と言えるお子さんは多いと思いますが、

それが”ニワトリのお肉”ということを知っているお子さんはどれほどいるでしょうか?

 

私も年長児のお子さんとスーパーに野菜を買いに行ったことがあるのですが、

買い物に行く前に”大根”の写真を見せて、

「大根を買いに行くんだよ!覚えた?」と確認してから出発しましたダッシュ

 

ただ、実際にスーパーに着くと、目の前の野菜コーナーを突っ切って、

魚コーナーに行き「ないね」と言って、また別のコーナーに行こうとしましたアセアセ

 

私は焦って「ちょっともう1回、こっちをよく見てみよう!」と誘導し、

お子さんを野菜コーナーに連れて行きましたおいで

 

お子さんは探す気満々で、キョロキョロと見渡していましたが、

なかなか見つけることができず…

 

最終的には私が「この辺にあるよ〜」と、大根がある辺りを探すよう促して、

ようやく見つけることができました泣き笑い

 

”大根”を探すのに時間が掛かったのは、

スーパーに売ってあった”大根”が半分にカットされていたものだったからかもしれません。

お子さんにとって、たくさんのモノの中から探し出すこと自体が大変なことだったかもしれません。

 

”大根”の写真を見て「だいこん!」と答えられていたけれども、

実物の”大根”を探すのが、こんなに大変なこととは思いませんでした驚き

 

 

絵カードを見て、ことばで答えられるようになったからといって、

安心するのはちょっと早いです上差し

実生活の中で、その”知識”が使えないと意味がないのですもやもや

 

では、どうすれば良いのか?

お子さんと一緒にスーパーにお買い物に行くのは大変なことと思いますが…

もし、一緒にスーパーに行かれる際は、

「大根、探してくれる?」「大根はお野菜だから、野菜コーナーにあると思うよ!」

と言って、一緒に探してみるのはいかがでしょうか?

 

一緒にスーパーに行くことが難しいのであれば、

買い物袋から食材を出す時に、

「大根、取って」「今日は大根をお味噌汁に入れるからね♪」

と、お手伝いをお願いしたり、何の料理に入れるのか伝えたりしてみてはいかがでしょうか?

 

 

鶏もも肉のパックを見せて、

「これはニワトリさんの脚のお肉なんだよ!」「ニワトリさんのお肉で唐揚げを作るからね!」

卵を見せて、

「この卵はニワトリさんが産んでくれたんだよ!」「ニワトリさん、ありがとう!だね」

と教えてみるのも食育になりますよね♪

 

 

今回は食べ物を例に挙げてご説明しましたが、

モノの使い方や扱い方も知っているだけでは意味がありません。

 

絵カードだけでは学ぶことができないことを、

お子さんが興味を持った時に経験させ、

”使える知識”にアップデートしていきましょうキラキラ

 

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