【ことば・コミュニケーションの発達や食べることをサポートする言語聴覚士】

ことばの発達サポートfluffy代表の多部未来(たべみく)です。

 

私は言語聴覚士として、発音が不明瞭なお子さんの保護者さんに

お子さんは、塊のお肉やお魚、葉物野菜など、食べますか?

と質問することがあります。

 

保護者さんは

「唐揚げは大好きで食べています!お魚や葉物野菜は食べてくれませんけど…」

と答えられる方が多いです。

 

私が「唐揚げはしっかり噛んで食べていますか?」と尋ねると、

ほとんどの保護者さんは

食べているから噛んでいると思います

と答えられます。

 

果たして、保護者さんが「噛んで食べている」と思っている唐揚げは、

本当に奥歯で複数回噛んで食べられているのでしょうか?

 

「お肉は食べてくれるのに、お魚や野菜は食べてくれない」

「よく噛まないで、どんどん食べ物を詰め込んで食べているのが気になる」

とお悩みではありませんか?

 

発音が全体的に不明瞭なお子さんの保護者さんから

唐揚げやグミを食べているので、噛んで食べていると思います」と聞き、

実際にお子さんが唐揚げやグミを食べている様子をみさせていただくことがあります。

 

Cくんは唐揚げ1つをお口に入れて、

お口の中が唐揚げてパンパンな状態で、

噛む様子もなく、しばらくして

ゴックン!」と大きな嚥下音とともに

お口から唐揚げが消えていきましたあんぐり

 

Cくんは、パンもお口いっぱいに詰め込んで、

しばらく唾液で柔らかくして、

ゴックン!」と飲み込んでいましたあんぐり

 

また、Dくんはグミをお口の中に入れ、

しばらく舌でグミを転がしていましたが、

グミは噛まれることなく原形をとどめたまま

ゴックン!」と大きな嚥下音とともに

お口からグミが消えていきましたあんぐり

 

今までは奇跡と気合いで飲み込めてきたかもしれませんが、

食べ物を丸呑みすると、窒息する恐れがあります。

食べる行為には、常に窒息の危険があります!

窒息したら、呼吸ができず、死に至ることがあります注意

 

窒息を回避するためにも、

噛んで食べる”ができるようになることが大事です上差し

 

噛んで食べる”ためには…

 

① 適切な一口量で食べる

まず、お口いっぱいに食べ物を入れると、

大人である私たちでもスムーズに噛むすることは難しいですよね?

お子さんのお口は大人よりも小さく、

大人の適切な一口量より少なくする必要があります。

 

お子さんには離乳食の頃から適切な一口量で食べさせましょう!

幼児のお子さんには大き過ぎず、細か過ぎない大きさに食べ物をカットしましょう上差し

適切な一口量をお口の中に入れることで、

噛む余裕ができ、”噛んで食べる”練習ができます!

 

② 食べ物を飲み込んでから、次の食べ物を取り込むようにする

食べ物を飲み込む前に、次の一口を入れている場合、

しっかり噛んでいない可能性が高いです…

それが、丸呑みにつながりますアセアセ

 

カミカミ、ゴックン!それから次の食べ物をお口に入れようね!

と声掛けし、見守り、必要であれば

大人が食べるペースをコントロールしましょう!

 

③ 噛む練習をする

スティック状のお菓子を奥歯に置き、それを噛むことで、

「カリッ」「サクッ」と音がして、

奥歯で噛む”ことを意識して練習ができます!

 

また、飲み込むのは危険ですが、太いあたりめを奥歯で噛み続けるのも、

噛めば噛むほど旨味が出てきて、噛み続ける練習にもなります!

他にもガムを噛むこともオススメです!

 

また、”噛んで食べる”ことによって、

丸呑みや詰め込み食べを防ぎ、窒息のリスクを下げる

以外にもメリットはありますキラキラ

 

① ことばの発音がハッキリする

 お口周りの筋肉が鍛えられ、綺麗に発音できるようになります唇

 

② 顎を発達させる

 体全体の筋肉や姿勢、歯並びに影響を与えます筋肉

 

③ 唾液の分泌が増える

 食べ物を消化吸収しやすくなります。

 虫歯予防にも繋がります歯キラキラ

 

④ 脳を発達させる

 知性に関わる前頭前野が活性化され、

 イライラや衝動的な行動を抑えることに繋がりますにっこり

 

⑤ 気持ちを落ち着かせ、集中力を高める

 噛むことで、脳内に緊張を和らげる化学物質が増えますほんわか

 

他にも様々な良い影響を与えます!

 

まずは、お子さんがしっかり噛んでいるのか、

次々に食べ物をお口に入れていないか、

をじっくり観察してみてください目

 

食べる行為には、常に窒息の危険があります!

窒息のリスクを下げ、ハッキリと発音できるお口を身につけましょう!

 

参考:https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123

 

   

 

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