【ことば・コミュニケーションの発達や食べることをサポートする言語聴覚士】
ことばの発達サポートfluffy代表の多部未来(たべみく)です。
お子さんが”さかな”を「たかな」「しゃかな」「ちゃかな」と正しい発音で話せない時期ってありますよね?
「うちの子、正しく発音できないから、正しく発音できるようにしなきゃ」と思って、何度も言い直しさせていませんか?
「言語訓練を受けた方が良いのかな?」と思って、言語訓練が受けられるところをお探しではありませんか?
私も子どもを持つ友人から「今、3歳なんだけど、サ行が言えなくて…どうしたら良い?」と相談を受けることがあります。
「正しい発音で話せるようになってほしい!」という強い思いから、
「シャカナじゃないの!サ、カ、ナ、なの!ほら、言ってごらん!サ!」
とお子さんの発音の誤りに気付くたびに言い直しをさせていると、
お子さんは話すたびに注意されるので、注意してくる人と話そうという気持ちがなくなっていきます…
また、注意されることが多くなると、「自分は怒られてばっかり…」と自己肯定感が下がってしまいます…
だったら、どうしたら良いのか?
正しい発音を聞かせましょう!
正しい発音を聞くことで、”正しい音を知る”ことができます。
そして、お口の運動面、特に”舌の巧緻性”が上がってくれば、いつの間にか正しく発音できるようになります。
そもそも生まれたばかりの赤ちゃんは泣いてばかりで、日本語の音を発音できませんよね?
まずは、「アー」「クー」というような”クーイング”が聞かれるようになります。
次に「ア、ア、ア」と母音のみの”過渡的喃語が出てきます。
そして、「マ、マ、マ」と子音+母音の”規準喃語”が出てきます。
1歳頃にようやくマ行、バ行、パ行で構成されている単語が出てきます。
発音の獲得時期について、様々な方が研究をされていますが、獲得時期や獲得する音の順序はそれぞれ異なります。
ただ、構音(発音)の完成年齢の目安として…
2歳代ーパ行、バ行、マ行、ヤユヨワン、母音
3歳代ータ行、ダ行、ナ行、ガ行、チャ行
4歳代ーカ行、ハ行
5歳代ーサ行、ザ行、ラ行
とされています。 *引用:『新生児・小児の発達障害診断マニュアル』(医歯薬出版)
ざっくり、発音するためのお口の動きが容易な音から獲得していき、徐々に発音するためのお口(主に舌)の動きが繊細な音を獲得していきます。
だから、「3歳でサ行が言えない」のは特に問題ありません
4歳くらいで、自分の発音の誤りに気付いていて、「正しく言えるようになりたい!」とお子さん自身が思っているのであれば、言語聴覚士による指導を受けるのもアリだと思います。
ただ、小学生になるまでに正しい発音ができれば良いと思います!
正しい日本語の音を聞かせる以外にできることは、様々な食べ物を舐める、すする、かじる、噛む、ことです
様々な食べ物を食べることでお口の運動面の発達も促され、正しい発音がしやすい状態になります!
正しい発音で話せるようになるためには、”正しい発音を聞かせる”ことと、”様々な食べ物を食べる”ことが重要です!
そして、お子さんの発音が誤っていても言い直しさせたり、指摘したりしないことが大切です!
年長さんになっても正しい発音で話せなければ、言語訓練を検討されても良いかもしれませんね
【ことばの発達サポートfluffy】のホームページはこちら↓