JOE LYNN TURNER 「RESCUE YOU」 (1985) | ギャルメタラーの日々

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日本ではHR/HM系ソロアーティストというのは売れないジンクスが昔からあるようです。

VAN HALEN加入後有名になったサミー・ヘイガーあたりがいい例で、ソロとして大人気だったのは特にアメリカでの話。VAN HAGERライブでよく演奏された「I Can't Drive 55」「There's Only One Way To Rock」なんかはアメリカでは特に盛り上がったことでしょう。
VH脱退後はソロとして名作をリリースしつづけている彼ですが、たぶん日本ではまったく売れてません。

そんな中、ソロ名義のヴォーカリストとして大健闘しているのはやはりこの人ではないでしょうか。

JOE LYNN TURNER

1951年、イタリア系アメリカ人の家に生まれ、大学では英文学博士の学位も取得、70年代半ば結成したバンドFANDANGOは77年「FANDANGO」でデビューして4枚のアルバムをリリース。
解散後1981年RAINBOWのヴォーカリストとして華々しく世界に羽ばたきます。82年「STRAIGHT BETWEEN THE EYES」、83年「BENT OUT OF SHAPE」と3枚のアルバムをリリース、そして解散。

その後リリースされた初のソロアルバムが本作。
RAINBOWのような音楽性とは違うハードポップだったことや、当時のモダンなリズムをふんだんに取り入れたりしてることがイマイチだったのか、当時の本を見るとやけに酷評されてます。
まあ、昔のB!誌とか見ると、今では名作というような作品がレビューで酷評されてたり、これも時代の流れなんでしょうか。MEGADETHの1stなんか50点だったか60点くらいです。アホか~。


1.Resque You
2.Feel the Fire
3.Endlessly
4.Losing You
5.Young Hearts
6.Get Tough
7.Soul Searcher
8.the Race Is On
9.Eyes of Love 
10.On the Run


① ピコピコいうシンセで始まる曲ですが「Stranded」みたいな熱いヴォーカルで始まります。
中間部のシンセやドラムの音が80年代のポップスみたいでなんともほほえましいですが、エンディング近くのハイトーンシャウトはけっこうびっくりします。

② 明るくゆったりとした感じの曲。こういう曲大好きなんですが、サビのメリハリがほんのちょっと足りないかな~。それでもA~Bメロは文句ないし、トータルで聞くと十分いい曲です。
この曲でもエンディングで叫んでますが、すごいレンジです。

③ しっとりと、そして情熱的に歌うジョー。④のイントロ的小曲。
④ そしてバンドが入って本編に。こういう曲でもやはり彼の熱いヴォーカルははまりますね~。
前半の抑えた歌唱から、だんだん盛り上げていくところなんかはさすが。

⑤ アルバムトラックですが、最初からシンセ音やドラム&ベース音が電気的なことになってます。
曲自体はよくあるハードポップですが、そういうのが好きなあたしは大満足。

⑥ 今度は明るい感じですが、中間でのキーボードがほほえましいし、全編に渡ってホーンセクション的にシンセが入ってくるのがなんとなくいい感じです。

⑦ ベースラインがなんとなく80年代のダンスミュージック的にも聞こえたりします。ほんのちょっとですが、イントロなどに比較的ギターが目立つ曲です。

⑧ 出だしから意外なキーボードの演奏でちょっとビックリしますが、ゆったりめで熱い曲。
2番ではヴォーカルをハモらせたりもしてます。一応ギターソロも入ってます。

⑨ イントロなどに初期BON JOVIっぽさを勝手に感じたりする曲。この曲にもギターソロが入っていたりするのでよけいHRっぽさを感じたりします。とはいえRAINBOWに共通するものはほとんどありませんけどね。

⑩ これはキーボードが派手めな曲です。ゆったりしたメロディですが力強い。でもところどころに出てくるシンセのフレーズとかバッキングの音色が派手な印象です。

⑪ これもところどころのシンセがジャン!ジャン!と派手ですが、⑨みたくどことなくHRっぽい感じです。ギターの音が小さいんですが、サビのバッキングなんかはなかなかHRっぽいし、ギターソロもアルバム中いちばん速くてワイルド。



vo:JOE LYNN TURNER   
g,b:BONNY MESSANO
ds:CHUCK BÜRGI   
key:ALAN GREENWOOD
produced by ROY THOMAS BAKER