
MULFUNKSHUNのアンドリュー・ウッド(vo)。
GREEN RIVERのストーン・ゴッサード(g)とジェフ・アメン(b)、ブルース・フェアウェザー(g)。
10 MINUTES WARNINGのグレッグ・ギルモア(ds)。
異常な人気を誇ったGREEN RIVERが2ndアルバムをリリースする前に分裂解散。そこにアンドリューとグレッグが加わってMOTHER LOVE BONE結成。デビューEP「SHINE」をリリースしたバンドは1stアルバムである本作を制作。レコーディングも終了してこれからというときにvoのアンドリューが帰らぬ人となります。
死因はヘロイン。デビューに際して100日にも及ぶリハビリを行ったそうですが、そんなに簡単なものではなかったようです。
90年3月19日のこと。皮肉にもランディー・ローズの命日。
本作はアンドリューへの追悼盤としてリリース。この後バンドは解体され、ブルースはLOVE BATTERYへ、グレッグはSKINYARDへ、そしてストーン・ゴッサード(g)とジェフ・アメン(b)がPEARL JAMを結成することになりました。
本作はそうしたシアトルのシーンの起点に位置するバンドの作品であるにもかかわらず、それほどグランジーさを出していません。疾走感や爽快感はないんですが、70年HRやR&R、ブルーズにサイケ風味を加えた感じです。亡くなってしまったアンドリューの官能的なヴォーカルがいいですね~。
1 . This Is Shangrila
2 . Stardog Champion
3 . Holy Roller
4 . Bone China
5 . Come Bite the Apple
6 . Stargazer
7 . Heartshine
8 . Captain Hi-Top
9 . Man of Golden Words
10. Capricorn Sister
11. Gentle Groove
12. Mr. Danny Boy
13. Crown of Thorns
① ファンキーさもあるリフでノラせます。サビメロもメロディアス。
② ややグランジーな雰囲気もある曲。後半のコーラスが印象的です。
③ かなりファンキーでノリのいい曲。中間の語りの部分はどよ~んとしますが。
④ 退廃的な雰囲気の、しかもほのかに明るく静かなナンバー。メタル畑の人はこういう曲が苦手なはず。
⑤ 70年代HRの雰囲気もあるんですが、サビのコーラスがいい感じ。ちょっとはねるリズムです。
⑥ アコギと全体的な雰囲気がブルージーでちょっとだけ明るいバラード。
⑦ これも70年代のスリリングなHRという感じのリフの曲。
⑧ ワウのかかってタメの効いたギターによるリフがいい感じ。
⑨ アコギとピアノの調べが実にいい感じ。ぐわっと盛り上がったりはせず淡々と進んでいくのがまたいいですね。
⑩ ちょっとファンキーなR&Rという感じですが、Aメロのこういうコードってなぜか魅力的だから不思議。バンド名も歌詞に登場します。
⑪ これもピアノが入ったバラードですが⑨よりは内省的な感じ。
⑫ ファンキーですが、同時にダークで退廃的。メジャーキーなのに明るくないのが彼ら流。
⑬ ハーモニクスの音が印象的なイントロ。歌が入るととっても静か。サビもやはり大々的に盛り上がることはないんですが、不思議にも美しい。後半は多少熱くなるんですが、あくまで多少。
空間もたっぷりだし、疾走感もないし、メジャーキーでファンキーなのに明るくないので、メロディのはっきりした硬質な音が好きな人にはまったく向かないと思いますが、たまにはこういうのもいいと思います。当時のB!誌レビューは50点台だったようですが、そりゃないぜって感じ。