
あたし的には彼らの最高傑作だと思います。
これ以降も同じ路線で名作を送り出していますが、メロディの多彩さ、空間処理、
そして聴いたときの衝撃はこれにはかないません。
さらに、最近では「マンネリ」寸前というところに陥ってる感があります。
1. Follow The Hollow
2. As We Speak
3. The Flameout
4. Natural Born Chaos
5. Mindfields
6. The Bringer
7. Black Star Deceiver
8. Mercury Shadow
9. The Mindmaker
10.No More Angels
11.Downfall 24
12.Song Of The Damned
13.Kvicksilver (日本のみボーナストラック)
まず、アートワーク(Travis Smithによる)がいい!
デスメタルとかブルータルな音楽って黒基調のジャケットですが、これは白。たくさんの黒い蝶が飛んでいるさまも見事。
さて、このアルバムを聴くきっかけはB誌の増刊「BASTARDS」についてたCD。そこに①が入っていて、一発でKOでした。こんな出会いはFEAR FACTORY以来かも知れません。
シャウト主体のvoなのにコーラスでしっかり歌い、サビでディストーションヴォイスになり、という多彩なヴォーカル、メロディアスなギターソロ、と魅力満載。やはりBメロのヴォーカルのせめぎあいがポイント。
キーボードもたっぷりの②は、ドラムとギターリフの多様さとサビの美しさ、独特の雰囲気をかもし出す全体とギターソロがすばらしい。15回もヴォーカルのダビングをしたそうです。
③はイントロから全体でアップテンポで来ます。そのリズムをキープしたままメロディアスなサビに入るのがかっこいい。
④は力強いナンバーですが、力強く歌われる部分と浮遊感のある豊かな雰囲気の部分があるナンバー。
唐突に切り込んでメロディアスに仕上げてあるギターソロも見事。
⑤はちょっと①に似た雰囲気のある曲。もっと深刻な雰囲気があるますが。
⑥はミドルテンポの曲。単音によるギターメロから始まり、ヘヴィに進みますが、どこか悲しげなサビが印象的です。
⑦はプロデュースをつとめるデヴィン・タウンゼントがvoで参加。2人でシャウトするさまは、まるでウドとRAVENの超音波デュエットのよう。
ファルセットの音が混じるサビのメロディがとってもいいけど、思い切り泣かせるギターソロも、それに負けないくらいいい!
⑧はサビのジャッジャッジャというリズムと、これまたギターソロ、サビの雰囲気が耳に残ります。
⑨では、ヘヴィなギターリフにのっかるキーボードが独特の世界をつくっています。サビメロは濃くはないんですが、コーラスとアレンジによって並みの曲にはなっていません。
アコギのあとギターソロ。後半のソロは一聴してすぐわかるマティアス・エクルンドのもの。例の超高音で重ねた速弾きなど、彼ならではのソロを披露。
⑩はAメロのバックのキーボードやリフがメロディアスながらかわいい。この曲もデヴィンが参加。
⑪は⑧のスウェーデン語ヴァージョン。気のせいかデスボイス成分が多いような。
ということで、ロブ・ハルフォードがこのアルバムを大絶賛し、
「彼らはメタルの未来だ」と言ったSOILWORK。
たしかにあたしに与えたショックは大きかったです。
デスでもスラッシュでもない書庫カテゴリーに入れます。
Bj??rn "Speed" Strid - vocal
Peter Wichers - guitars
Henry Ranta - drums
Ola Frenning - guitars
Sven Karlsson - key
Ola Flink - bass
Produce : Devin Townsend
Co-produce : Fredrik Nordstr??m