
その兄のボブ・キューリックのバンドがSKULL。
彼はもともとBALANCEというバンドをやってましたが、そのベーシスト;デニス・フェルドマンと結成。
デニスは、デニス・セント・ジェイムズと改名してヴォーカリストに転身。
音としては正統派アメリカンHR。VAN HALENやKISSに通じるところがあるけど、そのどちらにも似ていません。
ボブのギターは、アームやタッピングを多用するソロスタイル。それもあってVHを連想させるのかも知れません。
1. Eyes Of A Stranger
2. Breaking The Chains
3. I Like My Music Loud
4. Little Black Book
5. Loser's Game
6. Living On The Edge
7. Head Over Heels
8. Guitar Commandos
9. This Side Of Paradise
10.King Of The Night
小気味よくメロディアスで爽快な①で幕開け。
イントロでオッと思わせる疾走系②はややVHっぽいかな。ミドルでパワフルな③、
ブルージーな④、とってもメロディアスなHRの⑤、と前半が終了。
必要以上にスローな曲もなく、音もいいのでメジャー感もあり、さすがに演奏もしっかりしてます。
後半はタッピングのギターが入るイントロが印象的な⑥でスタート。ミドルテンポで力強くメロディアスです。
⑦はTNTを思わせるAメロ部分のリフとメロディアスで爽やかなサビが大好きな曲です。
次がややアップテンポで、コーラスが印象的な⑧。
厳かで透明感あるキーボードから始まる⑨はバラードといってもいいかな。この曲や⑤⑦あたりはBALANCEに共通するものがあるかな。
最後の⑩はミドルの力強い曲。デニスのシャウトもかっこいいです。
さて、これだけの内容で、メジャー感あふれる作品がなぜ売れなかったのか。
これを制作後レコード会社が倒産してしまったのです。そう、その会社とはエニグマ。
彼らもまた被害者でした。その後、イギリスの大手MUSIC FOR NATIONSからリリース、日本でもポニーキャニオンからリリースされました。
検索するとジャケット違いのばかり出てくるのはなぜだろう。。
Denis St.James : vocals
Bob Lulick : guitars
Kjell Benner : bass
Bobby Rock : drums