STS 8 MISSION 「SLIPPIN' INTO FICTION」(1991) | ギャルメタラーの日々

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デビュー作(前作)の記事が意外にも反響ありだったので、2ndについても書きます。

日本ではジャーマンメタルの人気で多少注目を集めた彼らですが、本国ドイツでは苦戦。

さて、和田誠さんのドイツでのエピソードがあるのでぜひ紹介させていただこうと思いました。

和田さんがドイツに渡り、ドイツのバンドの取材をしました。でもSTS 8 MISSIONのメンバーには会えないまま帰国の日になり、空港のロビーにいた和田さんのもとに突然XaverとThomasの2人が現れました。2人は遠く日本からわざわざ自分達を取材にきたジャーナリストがいることに驚いて、なんとしても会って自分達のことを知ってもらいたいと思い、車を飛ばして駆けつけたというのです。
そんな2人の姿に感動した和田さんは彼らを日本へ呼ぶためにがんばって、1991年夏、プロモーションという形で初の来日を果たすことになります。本国ではなかなか認められなかった彼らも、日本で歓迎を受け自信を取り戻していったそうです。

さて、帰国後XaverとThomasは大幅なメンバー・チェンジを敢行。かつてのFORCED ENTRYの中心メンバーRudiger、Willy、Roland の3人がバンドを去り、Uli Henke(B)、Rainer Schmitz(Dr)が加入します。過去の自分たちを捨て去り、新たなスタートを切る覚悟でした。そして2ndアルバムを制作。
バンドはこのアルバムでCHROMING ROSE とのジョイントという形で1992年11月日本公演を果たします。

1.Life Is A Miracle
2.Wind Me Up
3.Lies
4.Stay
5.Kiss Goodbye
6.Better Place
7.Rat Race
8.Give Me The Low-Down
9.Yours Or Mine
10.Only One
11.Cheap'n'Nasty


前作で悪かった音も今回は大幅に改善。プロデューサーにMEKONG DELTAのラルフ・ヒューベルトを、そしてリズム・セクションのプロデュースをHEADHUNTERのヨルグ・ミヒャエルが担当。
①は明るい疾走ナンバー。低音と高音のダブルのサビvoとか、HELLOWEEN型ジャーマンっぽい気もします。でもメロがより正統派。
②も疾走系。これもメロディアスだけど、当時主流だった「クサいメロ」とかではぜんぜんない、正統派。これ聴くとHELLOWEENとかメロがちょっと・・・という人には大いに受け入れられたのではないかと、勝手に思います。
③はミドルテンポ。というかアップテンポといっていいかも。この曲もそうだけど、ギターがジャーマンにしてはテクニカル。小スウィープやタッピングがセンス良く決められます。
④は来日のとき親切だった日本のファンにささげたというバラード曲。アルバムのブックレットには来日時のスナップ写真もちょっと載せられてますが、2人とも明るい表情です。
⑤でアップテンポに戻ります。今回はかなり曲がコンパクトにまとめられている印象です。
マイナー調基調ですが、サビだけちょっとメジャー。オクターブ上をタップするタッピングやツインのハモリで聞かせるギターソロもかっこいい。
⑥もアップテンポ。いやぁ、さくさく進んでとってもいいですね~。サビだけがメジャーのマイナー調ナンバー。これまたギターソロがテクニカルでかっこいい。
⑦はミドルテンポ。といってもこれまたややアップテンポ気味かな。途中アメリカンっぽい展開をはさんでまたまたテクニカルなギターソロ。
⑧は疾走系。ギターソロのあとの口笛?がタモリ倶楽部を連想させます(笑)
⑨は複雑なイントロから、中間部のメイデンっぽい展開から、前作の雰囲気に近いナンバーです。
⑩はミドルテンポのメロディアスな曲。voのキーがかなり高いですが、がんばってます。前作に比べザビエルのvoは格段に成長しました。リフとコーラスはヴェセーラ在籍時のLOUDNESSを思い出させます。
最後の⑪は、初期VAN HALENにも通じるロックンロール。リフもそれっぽい。明るいギターソロが実に心地よいです。

いいバンドになりました。
メンバーの写真。垢抜けないという人もいるかも知れないけど、人のよさそうな感じは相変わらず。
しかし、バンド名とジャケット。これは売れないよなぁ。