
好きなバンドとして記事を書かれていましたが、いい言葉も思いつかずコメントもできませんでした。
なんとなく(勝手に)申し訳なく思ってたんですが、そろそろ書こうと思ってようやくアップ。
イギリスの4人組クロスオーヴァー・プログレ・バンドの89年発表の3rdにして実質のラストアルバム。
これだけ優れた作品を3枚残しながら、それほど売れなかったのはなぜなのか。
そんなバンドは他にもありますが、いずれも日本には根強いファンというか支持者がいて頼もしい限り。
実はあたしはプログレというものがとっても苦手。
聞いててすごいと思えても「いいな」とは思えない。曲が長く、展開が複雑で、ノレないし歌えない。
そんな楽しみ方する音楽じゃね~んだよと言われようとわからないものはわからない。
しかし、IT BITES、彼らは違う。
前作は大作もあり、プログレ風味が強く、あたしもそれほど好んで聞きはしませんでした。
でも、ジャズやフュージョンの要素もあるし、HR畑の人にも、POP畑の人にも受け入れられる要素が
満載。特にこのアルバムは曲自体がコンパクトに作られていてとっても聞きやすい。
物議をかもし出すことが一つ。
本家イギリス盤とアメリカ盤・日本盤の曲順が違うこと。
アルバムの頭って、そのアルバムのイメージを作る超重要なところ。
アメリカ・日本では「Sister Sarah」ですがイギリスではもっとアグレッシヴな「Positively Animal」。
これにより両者の印象が多少違ってます。興味のある方は試しにやってみよう。
日本盤で見ると①、美しいハーモニーに続き、MR.BIGばりの下降フレーズと軽快なリフ。歌に入るといきなり転調。そして予想もつかぬコード進行でキャッチーなサビへ。HR/HM好きな日本人ならこの曲で何とも思わないわけがない。
未知との遭遇っぽいイントロ(ちがうか)で始まる②。A→Bメロと来て、サビで、そっちのコードに行くか~という展開。重厚なコーラスもシビレル。あたしでも弾けそうな単音ギターソロも印象的。
次の③は乱暴に言ってしまえばファンキーでもある「ノリ」が魅力。
雄大なギターソロから始まる④。コーラスがキャッチーなゆったりしたノリの曲。
印象的なリフカッティングから始まる⑤。これ聞くだけでただ者ではないと思うでしょう。ところどころに挟み込まれるシンセの音がステキ。
⑥は意外とゴツいギターとベースの上に分厚いシンセが乗るリフ。これだけでノックアウト。
次の⑦は前にも書いたようにイギリス盤の頭。ギターは控えめで、ビートとコーラスとシンセが強い曲。
スティーヴ・ヴァイ風のハモリのギターもあり。
⑧は日本盤のみ。ギターリフのバックにシンセという感じのわかりやすいかっこいい曲。もちろんサビは
キャッチーでコーラスも美しい。
次の⑨はワウをきかせたギターフレーズと広大な空間にヴォーカルとコーラスが浮かぶような世界が印象的。3分半過ぎの展開も超ステキ。
⑩は、ノリ自体はゆったり。でも「America~」のコーラスが超キレイ。
⑪は、コンパクトな楽曲群の中、7分を越える曲。都会の夜に降る雨、そんな中で歌われるような。
最後の⑫も7分以上の曲。左と右で奏でられるギター、2分過ぎに真ん中で3本目のギターが登場、だんだん3本のギターが曲らしくなり、バラバラに弾いてるのにしっかりした1本のインストになってく様は圧巻。
【日本盤】
1. Sister Sarah
2. Underneath Your Pillow
3. Let Us All Go
4. Still Too Young To Remember
5. Til The End Of Time
6. Murder Of Planet Earth
7. Positively Animal
8. Vampires
9. Leaving Without You
10. People Of America
11. Ice Melts Into Water
12. Charlie
【イギリス盤】
1. Positively Animal
2. Underneath Your Pillow
3. Let Us All Go
4. Still Too Young To Remember
5. Murder Of Planet Earth
6. People Of America
7. Sister Sarah
8. Leaving Without You
9. Til The End Of Time
10. Ice Melts Into Water
11. Charlie
このアルバム製作と前後してフランシスと他メンバー3人の溝が深まっていき、「俺に全部しきらせろ、それが不可能なら俺は辞める」という一方的な電話を最後にフランシス脱退。他voを入れるもうまくいかず解散。フランシス以外のメンバーで再結成したそうですが、微妙。。
Trancis Dunnery - Lead Vocals, Guitars, Tapboard, Backing Vocals
Dick Nolan - Bass Guitars, Backing Vocals
Bob Dalton - Drums, Percussion, Backing Vocals
John Beck - Piano, Synthesizers, Backing Vocals