55点。

 

「何で、俺もや、ねーん! 何で、俺もや、ねーん!ヾ(*´∀`*)」

 

STORY

 

どんな相手でも6秒以内に殺す。

"ファブル(寓話)" と呼ばれる謎の殺し屋(岡田准一)は、裏社会では誰もが「伝説」と恐れ、その存在の真偽さえ訝しがられる男。

"ファブル" を育てあげたボス(佐藤浩市)は、あまりにハイペースで仕事をこなし続ける彼に、ある指令を与える。

 

「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」

 

ボスには絶対服従の彼は "佐藤アキラ" という偽名を使い、相棒のヨウコ(木村文乃)と兄妹のフリをして大阪の街へ。

ボスのツテで真黒カンパニーの社長=海老原(安田顕)に世話になりながらも、生まれて初めて、一般社会に溶け込もうと真面目に努力し始める。

毎日、ヒマをもてあまし飲み歩くヨウコとは対照的に、ボスからもらったインコを大事に育てたり、アルバイトをしてみたり。

 

街で偶然出会いバイト先を紹介してくれたミサキ(山本美月)や、バイト先の社長=田高田(佐藤二朗)とも徐々に親しくなっていき、普通の生活を満喫し始めるアキラ。「プロの普通」を目指し精進する日々だったが、周囲はアキラを放ってはおかない。

 

(中略)

 

そして事件は起こった――。実はある過去を持つミサキが、拉致されてしまったのだ。

ヨウコと共にミサキの救出に向かうアキラ。そこに

「絶対に殺してはいけない」というボスの鉄の指令が立ちふさがった時、アキラは自分のこの並外れた能力が初めて

「人を救うこと」に使えるのではないかと気付き始める。

だがそこには想像を絶する強敵と、いくつもの罠が待ち受けていた。

 

果たしてアキラは「殺さず」の指令を守り通せるのか?

そして平和な毎日は戻ってくるのか……!?

 

(※公式サイトより抜粋)

 

 

以下、ネタバレ。って言うか、感想。

 

 

□原作の漫画はね。アキラだけじゃなくて、ヨーコや周囲も含めた更生の物語だよ。

 

 

私、原作の漫画は全単行本22巻及び、後日談的な位置付けの 2nd を全9巻、加えて、おまけの "ざ・ふぁぶる" まで読破済、所謂、ガチ勢に相当する者です。

 

同じく、ファブル好きの友人がアニメ化のニュースを知らせてくれた時のやり取りが

「ほわー!嬉しいけど、あんなの誰が見るん?w」「それな!w」とやり取りをするくらいには思い入れがあって、推しは、ミス・アルコール・ガール、ヨーコです。と言うより、このキャラが居るから、成立していると言っても過言ではありません!

 

 

□冒頭部分、映画の掴みって大事なところじゃん?

…何なんでしょう、このク○な演出は。タイトルを間違えたかと思って一回、消して確認したもん。

 

 

勿論、こんなのは漫画にも無い演出で、ここ一連のシーンだけに使用されていて、当映画の後半及び、続編に至るまでもう一切出て来ません。中途半端で一貫性が無いのはダサいって。誰だよ、GOGOランプペカらしたやつ。

 

 

□もっとこう何か、Vシネマ的な配役で良かったのに。

これはもう、好みになるのだろうけど、岡田准一と木村文乃までは良いとして、敵役の向井理とか福士蒼汰とか。裏社会で生きる男の割にツラが綺麗過ぎて。そもそも、関西出身じゃないんだからさ。それを言えば、柳楽優弥も関東出身だった。関西弁がお上手だったけど、このような配役にするなら、関西弁の制限を外した方が早い。

 

 

□ストーリーは、原作の第1~7巻69話に沿うもの。

 

 

無茶苦茶な改変も無いし、原作ファンには配慮をしているとは思うけども、兄さん(ファブル)が弱過ぎるような気がする。ま、映画化に当たって見せ場が無いんじゃ成り立たないだろうから、仕方が無いけどさ。

 

 

~総括~

所謂、ツンデレ。ファンとしてはブツブツ言うけどさ。この漫画が映画になっていることは、素直に嬉しい!姉さん(ヨーコ)も漫画で言ってたけど、アルコールは楽しく飲めないのなら、勿体無い(から大好きなのに飲まない)。それって、映画鑑賞に臨むスタイルと同じと言える。姉さんよろしく、アルコールを嗜みながら楽しく観る分には、気持ち良く酔えるんじゃない?って、そんな映画。

 

 

言っても、一番再現度の高い配役は「ジャッカル富岡」なのだけど。

 
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続編は「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」です。