邦題:ブリット
66点。
往年の名車の存在があり、とうとうスタジオから飛び出して、実際に走行する車の中からカメラを回した元祖〝映画史上屈指〟のカーチェイスの映画でもって、あの
「大脱走」のスティーブ・マックイーンが主役とあらば、面白くないわけが無い!とワクワクしながら臨んだのに…さっぱり、意味が解らなかった。私は悲しい。
~あらすじ~
サンフランシスコ市警の刑事フランク・ブリットは、野心家の上院議員チャルマースから裁判の重要証言者の護衛を命じられる。だが、証言者ジョニーはマフィアの裏切り者で、ブリットが護衛して間もなく何者かに射殺されてしまう。
(※映画ドットコムより抜粋)
以下、ネタバレ。って言うか、感想。
□解らないのにも二通りあると言い訳がしたい。
プロットが難解だったとは思わないんだけど、何でそうなったのかが解らない…。
・上院議員は証言者(マフィア)とどのルートで接触したの?
描かれないところなんだけど、仮に、優秀な右腕が居るならそっちに護衛任務させた方が。或いは上院議員が直接出て来ずに右腕が来てとか。ブリットがいくら優秀だとしても警部補、頼むなら署長とかじゃないのかなって思った。
・だから、責任の所在がはっきりしないんだって。
ブリットに頼んだ上院議員が悪い。なので、ブリットに怒るのってお門違いのように思うのだけど、ブリットも任務を受けた割に、次の日は非番。それ、上院議員に報告してなさそう。その点について、ベネット警部は、自分の立場の限界までブリットが自由に動けるようにしてあげているので、一番まともなのはこの人だと思った。
・飛行機、いや飛行場のセキュリティがザル過ぎじゃない?
ジョニーが銃を携帯したまま、飛行機に乗れたところ。その飛行機から、ジョニーが労せず降りれたこと。滑走路を空港関係者じゃない人間が走り回れること。
・結局、ブリットは何を為したんだっけ。
解らない…。でも、お仕事ってそんなものかもって思わせるマックイーンは渋い。
□「車は小道具では無くキャラクター」
劇中で使われたブリットマスタングは2台。その内の1台は競売で330万ドルで買われたんだってさ。ふーん。