邦題︙屋敷女 ノーカット完全版 原訳:内部

54点。

 

「観てはいけない」とか言われたら、観たくなるのが人の性ってものよ。明智くん。

 

 

 

とは言いつつ、私からも一応、皆様にお伝えしておきますが、この映画は常人が観るもんじゃありません。「マーターズ」と並んで、フレンチホラーの四天王内でも一、二を争う異常さです。グロ耐性持ちに加えて、それなりに鬱抵抗も欲しいとこです。

 

 

以下、ネタバレ。って言うか、回れ右して他のレビューを見てね。

 

 

刺してから、捏ねくり回すのは基本中の基本です。特に、腹部の場合なんかは、内臓を傷付けることによって、再起不能に出来ますから。

 

それで、例えばですよ?

 

劇中に出て来る様な、大きめの鋏のハンドル部分をギューッと握って、木製のドアに向かって力の限り、思いっ切り突き刺したとしましょう?(ベアトリス・ダルが素手でやったことで、ハンドルの根本、歯の部分を握っているからこそ余計に、です。)

 

すると、どうなります?

 

私なんかは握力がそれほど無いので、手の平の指の皮膚が衝撃に負けて、裂傷なんかはまだマシな方で、皮が捲れて、ずるりと真皮が顔を出しちゃいます。そうなると、痛くってとても、握り続けることなんか出来ませんわ。

恐怖を演出する為なのでしょうけど、そういうのって逆に冷めちゃうんですよね。

 

と、なるとですよ?

 

その様な時には、ゴムの軍手をするべきだと思うのです。摩擦力が向上してグリップが安定するし、怪我もしません。指紋対策にもなって、一石三鳥です。

対人体であれば、ある程度は問題無いと思いますが、非力な私でもやれる方法なら、ツルハシ一択だなって思うんですけど、如何でしょう?何にせよ、武器を使用する時は、安全の為にも手袋をしましょうね。ってことです。

 

 

ホラー映画のあるあるからは、大きく外す様に作っている(その所為で視聴者の気力を奪っていく)くせに、警察がヤバイ状況だってことが解ってるのに、無線で応援を呼ばないとこ、ご都合主義だなって思います。唐突なレズ描写だったり、ゾンビ登場に至っては、本当に監督らの悪ふざけが過ぎるし、もう台無しなのです。そういうのが無いとお蔵入りになるものなんでしょうか。

 

血糊は良く出来ていて、質感や塊の表現は良いです。色味はオレンジがかっていて、偽物感を残しつつ、派手に使っているところはなかなかです。

 

 

さて、当然に私もサラ側に立って観ているんですけど、彼女のお腹の中には赤ちゃんが居ますから、助かりたいとは言え、自分のお腹に兇器を向けるのは許せません。

直ぐにベアトリス・ダルにシバかれますけど。

終わり方なんて酷いものです。こんなの誰にとっても良いことなんかありません。

 

って言うか、過去に観ていて忘れているだけなんでしょうけど、新鮮な気分で鑑賞が出来ました。そうそう、効果音が独特で違和感がヤバイです。

 

 

どうでも良いことを最後に持って来る辺り、どうでも良いのですね。

 
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