邦題:ヒッチハイク 原訳:血染めのヒッチハイク

67点。

 

ヒッチハイカーを乗せてあげられなくなっちゃうエクスプロイテーション映画。の皮を被った、搾取型、結婚生活問題のカウンセリング映画が本質のところ。

 

コリンヌ・クレリーのスタイルがとても綺麗、女性から見てもその裸体を目が追ってしまいますが、はい、そこまで。それ以上は敢えてのコメディに寄せる配慮を感じるくらいで控えめ。誰かと見るのは絶対にお勧めしませんけどね。

 

激突!」や「乱暴者」と言ったロードムービーの影響が見て取れるのでその辺も。

 

 

以下、ネタバレ。って言うか、感想。

 

 

性別で見方が違う様な気がする。現代では描けない、女性蔑視とも取れるこの映画を、今だからこそ見る。こういう夫婦は未だに居るかもしれないから。

 

オープニングは鹿狩りから。スコープからコリンヌ・クレリーを嘗め回す様に覗く。キモい。アメリカはカリフォルニア州が舞台だのに、当の鹿はヨーロッパに生息する種だったり、登場する車両は当時のアメリカで売られていないランドローバー、次がフォード、不良少年少女が乗るバイクは日本製。アメ車なんて存在しないと言うか、低予算なので、イタリアでセットを作り撮影しています。雰囲気はばっちり高得点。

 

ラストはタイトル通りのシルエット。

 

 "夫婦の問題 男の問題 女の問題 それぞれを― 解決する方法は「死」である"

ハインリヒ・ベルの言葉を引用して〆る。

 

男性の事は解りかねますけど、自己犠牲レベルで尽くしてしまう女性って割に居ますので、心当たりがあれば、先ずは、周囲に相談する方が良いと思いました。



私はやられるくらいなら、先にやったりますよ。

 
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