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邦題:サイコ・ゴアマン
68点。
 
しかし、邦題だと伝わらなくなって勿体無いところ。"PG:" は保護者の同伴が適切の映画におけるレートの意味ですから。 
 
チェンソーマン繋がりで鑑賞のSFアクションホラーコメディ映画。
「まさに、ジャンルの宝石箱や~!」
ここ、日本国において特撮のヒーロー物は(当映画ではダークヒーローですけど)1958年「月光仮面」から。現在でも連綿と続く独自の文化であり、好意的に受け入れられるものと言えます。少年の心を持っているそこの貴方なら尚更でしょう。
定石は不思議な力を手にするのは心根が優しい少年だったりしますが、粗筋の中で態々、"極悪な性格" と書かれちゃう少女ミミちゃん(8歳)だとどうなるのか、その暴君振りを許容出来るかどうかが、一先ずは最大の評価の分かれ目となります。
 
 
以下、ネタバレ。って言うか、感想。
 
 
"Eeny, Meeny, Miney, Moe, …" は日本で言うところの
「どれにしようかな、天の神様の言う通り」という子供の数え歌であるのはその通りなのですが、ミミ自身は詩を間違えています。
 

 

 

↑ 百聞は一見に如かず。

 

 

つまり、これを母親であるスーザン(或いは父親であるグレッグ)は赤ちゃんの遊び歌として、彼女に対し充分に愛情を注いでいたのだと私は思います。
赤ちゃんを食べる仕草をして "Yum-yum" までがお遊戯のセットです。
 
 
サイコゴアマンに名前を覚えてもらえず仕舞い、適当な扱いのお兄ちゃんのルーク(ある意味一番 "Yummy")ですが、この映画には相応しく無い?くらいにまともに育っていますよね。妹であるミミがやり過ぎてもごめんねの一言(口にもしていないけど)で許してあげちゃう兄妹愛です。
 
他にもいろいろ思う所はあるのですが、切りが無いので割愛します。要するに、この家庭の教育環境に全く問題は無いと思います。言ってみればミミは、家族からの愛情を確信している事に因る甘えからの反抗期なのです。
 

95分の短い時間で登場するキャラクターの一人ひとりが立っていて、しっかりとその世界を完成させている凄い映画です。

 

 

ルークはスーザン似。ミミはグレッグに似ちゃったんですね。あーあ。

 
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