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52点。

 

原作が漫画なので主たる客層を中高生と仮定した場合、映倫R15+に留めなければならない難題を、赤いビー玉とスーパーボールで以って流血表現の代用としたアイディアが光る不条理物のサバイバルホラー映画。

CGと声優陣のクオリティはとっても高い。水田わさびや小桜エツコも声の出演を果たしています。

私、原作の漫画は「神様の言うとおり、弐」の全単行本26巻及び、前日譚である零のプラス4話を読破済のある意味でのガチ勢です。

本映画は「神様の言うとおり」1〜5巻の内容に相当し、概ね内容に沿うものとなっています。

 

 

以下、中途半端にネタバレ。加えて、感想。

 

 

神木隆之介と福士蒼太の配役は逆の方が良かったと思います。他キャストはイメージを崩さない程度ですが、昨今の邦画あるあるで、基本、演技は期待出来ません。

主演だけは本当何とかして下さい。

 

お遊戯の流れは以下の通り

①達磨(勇気)→②招き猫(変化)→③小芥子(連帯)→④白熊(魚へんに熊・屋)→⑤マトリョーシカ(体力、知力、想像力、…運)

 

 

①だるまさんがころんだ(だるまさん:トミーズ雅)

「イカゲーム」は2021年に公開。コンセプトからゲーム内容まで酷似してますね。

だるまさんが見ている時に動いたら、頭が吹っ飛んでたくさんのビー玉になります。

 

達磨のCGはその表情や異常性をたっぷり見せる為に顔部分を意図的に大きくリデザインされています。その代わりにお腹の "勇気" の文字は赤地に金文字で非常に読み難くなってしまっています。ヒントとして重要だと思うけど、漫画でも誰一人として言及しませんし、そもそもがゲームの攻略にかなりの頭を使う漫画でもありません。

 

 

 

 

時間制限有。だるまさんの背中にあるボタンをタッチ出来たら、クリアです。

染谷将太の散り際の演技で監督が誰か想像が付いちゃいます。

 

 

②バスケットボール(まねきねこ:前田敦子)

「お背中かい~の。もっともっと掻いて欲しいにゃあ。」

映画では天谷、漫画は高畑が決める。何なら天谷は終わった後に登場する。

 

 

③かごめかごめ

(タロウ:肥後克広(ダチョウ倶楽部)、ケンイチ:上島竜兵(ダチョウ倶楽部)、

ハナコ:達依久子、アケミ:柳沢三千代、

えんがちょ:肥後克広(ダチョウ倶楽部))

生贄を決める子供のお遊戯。

映画では小芥子4体、漫画は3体のち、四人で連帯しての大縄跳びまで。

 

 

ライアーゲーム嘘つき探し(しろくま:山崎努!?)

映画オリジナル。

魚へんに熊なんて漢字は存在しないので、それが嘘と言えるけど。漫画でも浦島太郎以降はヒントとしての設定はもう投げた。

 

 

 

 

⑤缶蹴り(マトリョーシカ:新ドラえもん、ジバニャン)

映画オリジナル。マトリョーシカは日本の文化で無いけど、もうどうでも良い。

漫画では小便小僧(忍耐)→浦島太郎→運動会と続いて行きます。

 

 

ここまで不条理なサバイバルホラーを繰り広げて、漫画も26巻も読ませておいて、前日譚のたった4話だけでSFに帰結END。もうね「ループ」でその流れはお腹いっぱいなので。他の同系統の漫画もそうだけど、困ったらSFにするのやめて欲しい。

 

え?原作のネタバレするなって?

どうせ、この映画の続編は作られないので良いんです。