邦題:[リミット] 原訳:埋葬された
58点。
邦題がカッコつけて、劇中の状況を表すワンシチュエーションサバイバルスリラー。
冒頭からラストに至るまで、ライアン・レイノルズの一人芝居、他は声の出演のみ。
回想シーン等で場所を変える等の逃げは一切しない、硬派な映画。
本人が出来る事なんか限られるし冗長や中弛みは覚悟していましたが、気にならないレベルで纏まっています。総じて、映画評論家が好きそう。
以下、ネタバレ。って言うか、感想。
地中に埋められた木製の棺桶の中に閉じ込められた状態で目を覚ましたポール。
所持品は、オイルライター、犯人が用意したと思われる携帯電話、火が点くレベルの度数が高めのお酒、ペン、不安障害のお薬、足元の袋に小型ナイフ、接触の悪い懐中電灯、サイリウムライトが入っています。
実際のとこ、こうなったら助からないです。
火を付けた状態のライターって、ずっと持ってると熱くなって火傷とかしないの?
何よりも使うと酸素が無くなりそうだから消した方が良いんじゃないかな。
でも、それだと映画にならないかと思いながら観ていたのですが、棺桶内に蛇が侵入して来たので、空気が通る程度の隙間があるんだなとちょっと安心しました。
極限状態だし余裕が無いのは解るけど、警察との電話を自ら切る(もういい!ピッ)とか、状況を考えたら出来っこないじゃんと思いながら観ていたのですが、不安障害持ちでお薬服用との事だったので、支離滅裂になっても仕方無いです。
でも、言葉遣いは良くないですよ。
ライター、携帯、色付きサイリウムライト、接触の悪い懐中電灯といった光り物と暗闇を効果的に使って、同じ場所でも印象を変える工夫を感じました。
この辺の設定のお陰で終始ハラハラ出来て良かったです。
特に難しい事も無く、タイトル通りのお話でした。