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邦題:奇蹟/ミラクル

81点。

 

F・キャプラ監督1962年公開の「ポケット一杯の幸福」のジャッキーリメイク。

全盛期のカンフーアクション、完成度の高いプロット、丁寧なカメラワーク、音響…はお察し下さい。と言った映画に求められる要素が高水準に纏まった奇跡の映画。

お子様からお年寄りまで万人にお薦め出来ます。

 

 

以下、ネタバレせずに、レビュー。

 

 

今更、ジャッキー・チェンを紹介するのも憚られますが、簡潔に書くと

○ギネスにいくつも載る世界最高峰のアクションスターで、アクションとコメディを高次元で融合した「ジャッキー」と言う映画ジャンルを作った人です?

○映画レビューサイトの "Rotten Tomatoes" はアメリカ内でジャッキーの全映画のレビューを集めようとした事が発端で制作されたものです。

 

そのアクションレベルが高過ぎるが故に、ファンもそれを求めてしまい、長い事それを際立たせる事を重視したプロットになっていました。当映画の場合は過剰な人気が落ち着いた頃で、9ヶ月の期間を取って撮影されたものです。

 

ジャッキーはクリティカルヒットの演出で、別アングルから撮った同じシーンを少し戻して編集で繋ぎ合わせるのを度々やるんですが、本作にはそれが一切ありません。併せて、繰り返し(別アングル)スローモーションもありません。敗北を喫した後の修行やラスボスとの死闘、命懸けの大アクションシーンも無いです。

そう言った点から、今迄の様にアクションを主としていない事が解ります。

 

では、アクションに手を抜いているかと言ったらそんな事は全く無くて、ワンカットで最盛期の神業アクションをこれでもかと挿し込んで来ます。

 

特筆はストーリーです。名作のリメイクは数段落ちるのが常ですが、ジャッキーはこのプロット好きなんでしょうね。丁寧に大胆にアレンジしていて素敵です。

 

ファンはあんまり見なさそうなこのタイトルこそが初期の最高傑作だと思います。