邦題:チャイルドプレイ

57点。

 

あの殺戮人形チャッキーがピクサーの制作(嘘です。)でリブート!何と、きっちりスラッシャー映画ですよ。と言うよりピクサーに喧嘩を売っており、トイストーリーのキャラ達が惨殺されたポスターを公開しています。コラボだね!

ホラー描写はしっかりとツボを抑えていますし、ところどころにオマージュを感じてセンスを感じます。それ以上に微妙なところもありますが、これは脚本の問題かな。

因みに、チャッキーはAI搭載のIot家電を操るスタンド持ちに進化した代わりに、持ち前のしぶとさは大幅に退化しました。

主人公が子供なので致し方ありませんが、ホラー描写をマイルドにして、対象年齢を落とした方が全体的なバランスは取れたような気もします。

 

 

以下、ネタバレ。って言うか、感想。

 

 

何と言う事でしょう。チャッキーが不細工になっています。これだけで受け付けない人も居るでしょう。

「君は僕の親友」この台詞にはにっこりです。

 

 

 

 

新機能のAIはプログラムである事を考えると感情移入が出来ません。関係無いだろうけど「くますけと一緒に」に寄せたのかしらん。それはそれで良いとして、肝心要のチャッキーがね…可愛く無さ過ぎる。

丁度、日本では、ぽぽちゃんの製造が終了してしまったので、造形と製造はピープルに任せて頂けませんか。日本ならこんな事にはなりませんよ。

オープニングで唐突な描写がありますが、説得力が弱過ぎて良く解りませんでした。びっくりさせたいだけなら格を落とすだけなんじゃないかな。

 

駄目です。親がだらしなくて常識がありません。恋人のシェーンも浮気男です。描写がもう、いちいち見るに耐えません。

「親は無条件で子供を愛さないといけないが、子供は親を無理に愛さなくても良い」

って新井素子ばりに言ってあげたくなります。

子供もチャッキーも最初は悪く無くて、育つ環境によります。チャッキーはAIなので成長が早く、悪い見本となりました。

 

電話で呼び出されたファリンとパグの登場シーンが無駄に格好良いです。ファリンの度胸が据わっているのも素敵です。

 

この映画の良心はマイク・ノリス刑事とそのお母様ドリーンです。ドリーンは怖い目を見るだけで助かって欲しかった。

アンディの耳が悪い設定はあんまり生かせていませんでした。

 

亡くなった被害者には申し訳無いけど(ま、フィクションなので)ハッピーエンドでしょう。きっと、これからはカレンもアンディーに対して真摯に向き合うでしょうし、真の友情も確認出来ました。

 

私的ぬいぐるみホラーの最高峰と比べてしまって、ストーリーを浅く感じてしまったのが残念です。カレンとマイクが仲良く担架で並んでカレンが手を伸ばしますが、私がマイクなら全力でお断りします。

 

くますけとチャッキーがやった事は結果的に、親友の為になりました。仮にマイクが新しい家族になったとしたら道を違える事も無く、充分な愛情も受けるでしょう。

 

あれ、そう言えばチャッキーの充電はどうなってるんだろう?

 

 

あぁぁチャッキー!!リベンジされたぁぁ!!

 

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