邦題:へレディタリー/継承

64点。

 

誰しもが身近な家族、引き継いだ物がテーマの王道ホラー。

確かにそこに愛は在るのに、家族の絆が壊れていく様、キャラクターの設定及び俳優陣の怪演、緻密なギミックからのフレームワーク、それとなく流れる不穏な音、どこをどう切り取っても超一流。

当然、残酷描写もありますよ!ワクワクだね!

監督は結末を含め、観る者を嫌な気持ちにさせる天才です。

 

 

~あらすじ~

一家の年長者だった老女が亡くなり、残された家族は悲しみを乗り越えようとする。そんな中、家の中で怪奇現象が発生。さらに、故人が溺愛していた13歳の孫娘が異常行動をとり始め、やがて衝撃的な事件が一家を襲う。

(※Google先生より抜粋)

 

 

以下、ネタバレ。って言うか、感想。

 

 

□気付き難い伏線と、解り易いフラグは在るんです。

それを決定付けるのは、スパイダーマンと化した母親と、裸のおじさんが出て来たらもう終わり。…これ、A級の皮を被ってるだけの映画なのでは?

 

 

□解り易いような解り難いような例えのお話。

以下の例えに関して、私はそんなお高い人間ではありませんがー。

 

身なりの素敵な男性と、夜景が見えるお洒落なレストランでお食事を楽しんだ後、彼がお会計で出した財布が、折り畳みのマジックテープだった感じ。

それでもって、貯めたポイントでお支払い。

 

そう言えば、どことなく、着ている服もくたびれているし、レストランもカジュアルだし、お口に物が入っている状態で喋っていたし、夜景もここより大きなビルに一部遮られているし、お化粧直しから戻って来てもお会計終わってないし。

と魔法が解けていくような。

 

 

□つまり、どういうことだってばよ。

お付き合い(映画鑑賞)は、ブランド(監督)やファッション(俳優)で選ぶ物ではないと解っているはずなのに。周りの評価(評論家絶賛)に釣られてしまい、勝手に期待した分だけ、残念な気持ちになってしまいました。

 

余計な物を登場させず、家庭内で終わるようにプロットを組み直して欲しいです。

 

 

犬はホラー映画のセオリーでは殺してはいけません。マイナス評価!

 
サムネイル