社会の底辺から上を見上げる。 | 狼煙ハ七色ヲ呈シ、弛マズ昇ル。

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気が付けば世の中は格差社会になっていた。

自分もまたしかり、日々格差を味わっているうちの一人である。


自分は現在派遣社員として某有名企業で働いている。

数年前、がけっぷちに立っていたのを腕の立つ外国人に助けられ変革を起こした会社である。

(というとどんな会社か大体察しがつくと思うのだが)

休日は祝土日である。しかし月に二回は休みを潰してアルバイトをしている。

普段の給料では生活はできるが貯金ともなるとなかなか難しい現状だからだ。

GWは大型連休だった為、多くの派遣社員は泣きをみる。

なので大型連休があってもちっとも嬉しくないのだ。

休みはあってもお金がないから余裕で旅行に出かけられないのである。

若い頃ならそうしていたかもしれないが、年金が貰えるかどうかもわからないこのご時世、

そんなこと言っていられない状態である。

大金持ちと結婚して将来安泰でもなければ尚更だ。

しかし、月二回バイトをしても、この会社の社員の平均年収の3分の1程度しかもらえない。


この会社と契約した際、「残業は結構あるし、残業代もきちんと発生する」と言われた。

家からも楽に通勤できるし、名のとおった会社だから良い機会だと思い契約した。

しかし実際蓋を開けてみると、「残業したらその分別の日に早く帰って調整してくれ」と言われた。

つまりだ。定時が18時で、その日に会社の都合で1H残業して19時で帰っても、

次の日には1H早く17時で退社してくれ、ということなのだ。

本来18時以降に仕事をすると時給UPなのだが調整すると時給はすえおきになる。


話が違う、と思った。

明らかにこれは契約違反だから、辞めて別の職場を探す手立てもあった。

しかしやめた。当時の自分にはその気力は既に残ってなかったのだ。

この2年ほどで起きた様々な出来事がそうさせたのだが、それは後日少しずつ話す事にする。

社員がちょっとミスしたりおしゃべりしたりするのを見ているだけでもストレスである。

毎日帰る時間が決まっていないから彼らのタイムリミットは長いのだ。

しかし自分は違う。定時で帰る=定時で仕事をてきぱきやってきっちり終わらせる事、という事だ。

「へえ、私よりはるかにいい給料を貰っているのに、このザマかい」

自分はおしゃべりすると注意されるからひたすら黙々働くしかないのである。

たぬき顔の部長には「いないと困るから結婚するまでいてくれ」と言われた。

ここにいるとおしゃべりも許されないしデートもままならないから

出会いもへったくれもねーよ。


この年になるまで格差というものを知らなかった。知らずに済んでいた。

若い頃、同じような道を歩み、同じようなペースで進んでいっていた仲間達。

しかし30を過ぎてしまうと嫌でも格差という現実にぶつかってしまう。

結婚している・してない、子供がいる・いない、収入が多い・少ない、

職場だけでなく、親しかった友人にでさえ格差を覚え、

集まりに来なくなった子もいた。

格差は人間の尊厳を危ぶんでいる。


嘆いても何も変わらないのだ。格差を感じないようにするには、自分で変革を起こすしかない。

周りと自分を比べて悔しがっても仕方ないのだ。

不器用なら不器用なりにでこぼこ道を歩めば良い。

社会の頂点に立つ人間よ、君たちは確かに今は左うちわでたたずんでいるだろう。

しかし最後に笑うのは自分だ。

そう信じてやまない自分がここにいる。