DVDにて映画「Ray」を見た。
言わずと知れたSoulの大御所レイ・チャールズを題材にした映画。
1930年、ジョージア州生まれ。3歳からピアノを始め、6歳で緑内障のため失明。赤貧の少年時代を過ごし、さらに5歳の時母親が使っていた洗濯桶の中で、弟が溺れ死ぬ。
このシーンは映画の中レイのトラウマとしてよく出てくる。
過去12回のグラミー賞受賞。
しかし栄光の影に幾つもの不穏な空気がつきまとう。
2回の結婚歴、7人の女性との間に9人の子供をもうけた。20年間にわたってヘロイン中毒に悩み、65年にはヘロインの不法所持で逮捕。約1年間、カリフォルニアの更生施設に入り、音楽を中断したことも。
2004年6月死去。享年73歳。
映画自体はさらっとしていて非常に見やすい。
底が深くないと言えば深くないのかもしれないが、
レイチャールズを少し遠くから巻くように見ている映し方が良い。
大きく口を開け、笑顔を振り撒きながらピアノを弾き唄う姿。
彼が残したものは音楽だけではない。