我々は宇宙人
監督:門脇康平
感想
前情報は何も入れずに鑑賞。
序盤は諸星大二郎の「ぼくとフリオと校庭で」を思わせるような雰囲気。ちとホラー味が強い。顔にも汚しがあるように「綺麗」なセル調のアニメとは一線を画している。
「まなざさないまなざし」というか、ボーッとしたときの何気ないまなざしを再現した光景なんかは、まさに僕が撮るような写真だなと思ったり、表現的には刺さるところもあった。映像表現の質は高い。
全体の物語を振り返ってみると、新海さんの『秒速5センチメートル』の変奏のようにも思えた。ただ、「秒速」が紛れもない自分の物語に感じられたのに対して、これは少し距離を感じてしまった。
若い頃の過ちだったり後悔だったり(それを振り切っていくことだったり)、やりたいことは分かるし、言いたいことも分かる(と思う)。刺さる人にはものすごく刺さるんだろうけれど、正直、物語は僕にはあまり刺さらなかった。
ラストは良いね。あれはとても良かった。しびれたね。
☆☆☆☆★(4.5)
長編アニメーション映画『我々は宇宙人』本予告【9月25日(金)公開】