がんばっていきまっしょい
監督:櫻木優平
感想
実写映画版とドラマ版は見た。原作も読んだかもしれない。記憶の中にある風景。
もはや見慣れた感のあるセルルックの3DCGキャラクター。特に目新しさもないないけれど、違和感もそれほどない。モーションアクターを使った動きに、ややわざとらしさを感じたくらいかな。
演出はビジュアルノベル風のゲームっぽいというか。3DCGの動きもあいまって、ソシャゲの幕間ムービーを見ているみたいな印象がずっとあった。ただ、キャラクターデザインが◎で、そこに大いに助けられている。あと声優さんね。
原作ものだからもともとの筋書きはしっかりしているし、(設定含めてかなり変更されているけれど)特に違和感を覚える変更もなかったように思う。日常系アニメのフォーマットに落とし込んで手堅くまとめている。その一方、コーチの存在が希薄で成長の過程はあまり具体的ではなかったかな。
引っかかるのは背景描写。世界に対する愛が足りないというか。いかにも記号的な背景で風景に対するまなざしの強さを感じなかった。ただ青やオレンジに塗られた海とか。過剰なレンズフレアで画面をキラキラにしても、潮風の匂いは感じられない。
アニメでも、たとえば『魔女の宅急便』の夜の場面とか、『秒速5センチメートル』の雪の場面とか、実写ではないけれど記憶の奥底に突き刺さっていくような風景がある。この映画にはそれがない。
キャラクターが可愛いからまあいいかみたいなとこある。正直。
☆☆☆★(3.5+)
『がんばっていきまっしょい』× 僕が見たかった青空「空色の水しぶき」スペシャルムービー