ふれる。
監督:長井龍雪
感想
やりたいことは分かるけど、それが面白いとは限らない。
「とらドラ」「あの花」「ここさけ」…懐かしのメンツ(長井・岡田・田中)が再び集結。でも、あの頃に感じた、胸に迫るエモーショナルな感覚はこの映画にはない。
バーテンダーにミシュランに服飾デザイン学校、男三人の同棲…血が通っていないありきたりな設定。主演は元ジャニーズ。魅力のないキャラクター、周囲の人間はそれに輪をかけて不愉快な連中ばかりだ。
苦い痛みを描くのは岡田麿里の十八番だけれど、思えば、青春のキラキラ感と非現実的な声優の声と垢抜けたキャラクターデザインでシュガーがまぶされていた。ここにはそのどれもがない。
ただひたすら苦く不快な時間が続く。やってることだって、いわゆる「移行対象」の議論から一歩も抜け出していない。最後はこの3人お得意のエモーショナルな雰囲気を出しているけれど、こっちの気持ちがノレていなければそれも空回りだ。
そうしてクレジットにはおなじみの川村元気プロデューサー。もうウンザリだなこの人には。
☆☆★(2.5)
映画『ふれる。』本予告 10月4日(金)公開