『ある閉ざされた雪の山荘で』
監督:飯塚健
感想
事前情報はまったく仕入れず、とりあえず東野圭吾さん原作だから自動的に見に行っちゃう←
序盤の雰囲気はなかなかいい。いかにもミステリーっぽい。『砂の器』オマージュの『祈りの幕が下りる時』、『オリエント急行』オマージュの『沈黙のパレード』、今度は何かなあ…と。ふむふむ、孤立した別荘の設定ね…これはあれだ、『そして誰もいなくなった』だ…とか思っていたら、思いっきり小道具で出てくる。もう明け透けやん😂
もうひとつの設定はこれが劇団のオーディション合宿だということ。ちとテンプレ臭のある劇団感で、『Wの悲劇』とかを思い出した。東野さんのお仕事ものはこのケがあるよね。ただ、この設定自体は良いと思った。東野作品の欠点として「動機の弱さ」ってのがあると思っていて、「演技」って要素を入れることでその部分が解消されるんじゃないかという期待があった。
結果としてはどうかな。ネタバレになるから言わないけれど、仕掛けの部分はそれなりに面白いと思った。ただ、最後のオチは感情的に納得できない。そうはならんやろうっていう。
キャストは…若手俳優の共演という点では『十二人の死にたい子どもたち』に近いけれど、あれほど酷いことにはなってない。ちゃんと訓練したんだろうなってことが伝わる。ただ、何ていうんだろう…いかにもな芝居が目だって、ちょっと鼻につく。学生演劇を見させられているような。「ああ、そういう肩肘張った演技がいい演技だと思ってるんだね」っていう。とくにある役は圧倒的な演技力が必要だった筈なのに明らかに力不足。大事な場面を照明効果でごまかしてたのは草だった。
☆☆☆★(3.5)
2024年1月12日(金)公開、東野圭吾原作!映画『ある閉ざされた雪の山荘で』ロング予告編