あの夏のルカ
監督:エンリコ・カサローザ
感想
最近、敬遠がちだったピクサー映画。以前のような信頼感はもうない。
と思っていたのだけれど、これ普通に名作だなあ…。プロットはわりと古典的で、僕が苦手な物語上のハードルもあるのだけれど、しつこくないから気にならない。
なにより景色が素晴らしい。ディズニーの古典『リトル・マーメイド』はもちろん、『自転車泥棒』とか『ニュー・シネマ・パラダイス』なんかの名作イタリア映画の雰囲気もある。
ただ、それ以上にジブリっぽい雰囲気があるなと。港町の風景は『魔女の宅急便』や『崖の上のポニョ』を彷彿とさせるし、舞台となる港町のポルト・ロッソ(紅の港)という名は同じイタリアを舞台としたポルコ・ロッソ(紅の豚)を連想させる。
日本アニメに宮崎さんの後継者は出なかった。新海さんは新海さん独自の世界を持っているし、ジブリを意識した『すずめの戸締まり』も質は高かったけれど、宮崎映画の「あの」雰囲気とはやはり違っていた。
これね…ピクサー映画でもあるんだけど、僕がこれまで見たどのアニメよりも宮崎さんっぽいよ。すごく芯を食ってる感じがした。変な話、宮崎さんの「あの感じ」ってイタリア映画だったんだなと。
2021年の作品、Disney+で視聴。
☆☆☆☆☆(5.0)
「あの夏のルカ」|日本版本予告|Disney+ (ディズニープラス)