雨を告げる漂流団地
監督:石田祐康
概要
『ペンギン・ハイウェイ』『泣きたい私は猫をかぶる』を手がけたアニメーション制作会社、スタジオコロリドのファンタジーアニメ。小学6年生の男女6人が取り壊しの決まった団地で不思議な現象に巻き込まれ、団地ごと大海原を漂流する。監督は『ペンギン・ハイウェイ』などの石田祐康。ボイスキャストを田村睦心、瀬戸麻沙美、村瀬歩、山下大輝などが担当する。(シネマトゥデイより)
感想
『ペンギン・ハイウェイ』の石田監督。僕がもっとも期待していてる監督のひとり。この作品のルックを最初に見たときも、なんかワクワクすると思ってた。思ってたんだけれども。
原作がないとダメみたい。これ、とにかく脚本が壊滅的にダメ。すべての美点を台無しにする脚本。
ワクワク感のない導入。『15少年漂流記』みたいなことがやりたいのか、『漂流教室』みたいなことがやりたいのか、それとも『ビューティフル・ドリーマー』みたいなことがやりたいのか。『ドラえもん』の大長編でも見て学べ。
緊迫感がない漂流。漂流している感じがしない。「大変だ水が入ってきた!穴が空いたんだ!」…ってもともと穴は空いとるやろ。もっと設定を煮詰めて、色んなものを積み上げて、どういう状況か分かるようにしないと、その状況がどれくらいのピンチなのかわからない。説得力がないからハラハラもしない。
魅力のないキャラクター。とくに面白みのないごちゃつき。これキャラクター半分にできる。その上、ごちゃごちゃ言葉でやろうとしすぎてテンポが上がってこない。ちょっとした仕草で関係性は表せるはず。
キャラクターが多いし、とにかくずーっとギスギスしているから、テンションが上がる場面がない。本当にない。こんな延々とギスギスしたものを見せられて面白いと思う人がどれだけいるのだろうか。勝手にごちゃごちゃして勝手に盛り上がって勝手にいい話感だして、なんでこれでいけると思ったの?
100歩譲ってひどい脚本ができちゃったのは仕方ないとして、プロデューサーは何をしてたの?
☆☆★(2.5)
『雨を告げる漂流団地』予告編 - Netflix