竜とそばかすの姫(3.5) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

竜とそばかすの姫

監督:細田守

概要
 『おおかみこどもの雨と雪』や、アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた『未来のミライ』などの細田守が監督を務めたアニメーション。“もうひとつの現実”と呼ばれる巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に、心に傷を抱え自分を見失った17歳の女子高生が、未知の存在との遭遇を通して成長していく。企画・制作は、細田監督らが設立したアニメーション制作会社・スタジオ地図が担当する。(シネマトゥデイより)

感想
 場面場面はほどよい軽さもあり、演出の手管は相変わらず。細田さんらしい青春の薫りにディズニー感もあるから「受けそうだな…」って感じはすごくする。中盤の寄せ集め感はかなり気になるけれど、それが逆にクライマックスシーンの表現の強度につながっている。

 それは良いのだけれど…

 細田さんはなぜいつも「セカンドライフ」のような使い古された仮想現実世界を描くのだろう。ふわっとした設定がおとぎ話のような手触りを与えているのはたしかだけれど、それ以上にノイズになっている。

 この世界の設定もルールもよくわからないからいちいち気になってしまうし、無駄にグローバルな雰囲気を作ろうとしていることで「ウソ」っぽくなっている。ひとつひとつの事象に説得力がない。

 仮想現実世界の設定の曖昧さとか、主人公の動機づけの弱さとか、キャラクターを活かしきれていない感じとか(ヒロちゃんとかわりと好きだったけど)、ラストの強引な(それまでの展開どこいった)展開とか、脚本面での弱さは隠しきれない。すごくチグハグしてる。

(そもそも現実世界で抑圧されている人間が強くなるんなら、あの仮想現実世界にはもっと強い人間がたくさんいなきゃダメだ。あれくらいの目にあっている子は世界中にいくらでもいる)

 受ける映画ではあると思う。でも…

☆☆☆★(3.5)


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