イエスタデイ(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

イエスタデイ

監督:ダニー・ボイル

概要
 自分以外はバンド「ザ・ビートルズ」を知らない状態になった青年の姿を描くコメディー。『スラムドッグ$ミリオネア』などのダニー・ボイルがメガホンを取り、『ラブ・アクチュアリー』などのリチャード・カーティスが脚本を手掛けた。青年をヒメーシュ・パテルが演じ、『シンデレラ』などのリリー・ジェームズ、『ゴーストバスターズ』などのケイト・マッキノンのほか、ミュージシャンのエド・シーランが出演する。(シネマトゥデイより)

感想
 『フォー・ウェディング』の脚本家リチャード・カーティスの新作。僕が思う『フォー・ウェディング』的なものって、じつは多くリチャード・カーティス的なものじゃないかと思う。
 
 彼が脚本を手がけた『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』、監督を務めた『アバウト・タイム』…どれも、一癖も二癖もある人々の恋愛模様と人生の一幕をシニカルにでも優しい眼差しで描き出している。

 さて、この作品。ビートルズがなかった世界の話。21世紀にビートルズの曲をいきなりやって受け入れられるのか? とか、そもそもビートルズがいない音楽シーンってどうなってるの? とか細かく考えていくとキリがないけどそこは置いておこう。

 むしろ問題は、面白そうな設定とは裏腹に、なかなかリズムが上がってこないところ。家族でワチャワチャやっている辺りは正直不快ですらある。

 キャラクターもあまり魅力的じゃないように感じられるし、恋愛要素も余計なように思う。エド・シーランが「ヘイ・デュード」にするようにめっちゃ勧めてくる辺りは笑ったけれど、序盤はわりと見るのが辛いくらい。

 終盤、ある優しさが作品世界を包んでいく。とくに主人公が言うあるセリフは、脚本家の心からのセリフのように思えて、とても心を打った。

 『アバウト・タイム』のタイムリープでもそうだけど、リチャード・カーティスは自分の置かれた状況を受け入れて、それを利用していくということに対してわりと肯定的だよね。その辺の処理は好きかな。

 なかなか評価の難しい作品。読後感は良い。2019年の作品、Amazon Primeで視聴。

☆☆☆☆(4.0)



映画『イエスタデイ』予告