ウソ禁止令(恋愛禁止から嘘禁止へ) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

「ウソ禁止令」

 

 原点に立ち戻ってみよう。

 48の武器は大人数グループであることだ。色んなタイプのメンバーがいるから、ファンからすると選択の幅がある。

 同様の武器を持つ乃木坂に負けた理由は一点、ブランディングに失敗したこと。乃木坂は大人数グループでありながら、なおかつ清楚で上品なイメージがある。あくまでもイメージなのだけれど、そういうイメージを植え付けられた時点で、その戦略はある程度成功している。

 48はそれを逆手に取って「何でもあり」という方向に進むことも出来た筈だ。イメージに縛られる乃木坂にはできないことも48には出来るからだ。もっと言えば、それはメンバーの個性の幅を広げるという方向性だ。他所にはいないタイプのメンバーがいるということが武器になり得る。

 

 その観点からすると、恋愛しているメンバー、恋愛をしていることを公言するメンバーがいたって良いということになる。たとえ恋愛していようが、それを越える強い個性の持ち主であればグループの幅を広げる。今回の横野すみれも、すべてを認めた上で、それでも付いていこうというファンはやっぱりいるだろう。僕は今回の件で彼女のすべてを否定しようとは思わない。

 人権重視の時代の流れの中で、恋愛禁止は過去の遺物とされ、それをルールとして維持することは難しくなった。個人の意識に期待しても、そこには何の保証もない。「自分の推しは大丈夫」という自信は僕にはない。今の推しがどういうパーソナリティかに関係なく、そんなものはもうとっくの昔に失った。

 アイドルの周りにはいろんなことを言う人がいて、いろんな考えがその耳には吹き込まれる。「恋愛は演技の糧になる」とか、「みんな隠れてやってる」とか、「人生は短いから楽しんだもん勝ち」だとか、「命短し恋せよ乙女」だとか、恋愛をするためのエクスキューズはそこら中に転がっている。自分たちが歌っている歌詞の中にさえね。だから、僕はもうそれを止めることは不可能だろうと思う。

 ただ、恋愛を認めるとして、ひとつ問題が生じる。それは(たとえば今回だったら合コンに行ったメンバーが複数いるという情報があるなかで)事実を曖昧なままにすると、かえって選択の幅を狭めてしまうということ。白も黒も曖昧になって、すべてがグレーになってしまう。こうなると、白を選びたいファンの選択肢がなくなってしまう。選択肢の幅を広げるという戦略からすると、これは明らかな失敗だ。

 

 選択肢の幅を重視するなら、白を望むファンの選択肢だって確保しなければならない。だから、ひとつだけルールを作る。それは嘘をつかないということ。そうすることで、白と黒の違いが明確になる。たとえ黒でもファンが付いてくるならそれは充分強い個性だと言えるし、逆に言えば、「白」だって自信を持って言えることが武器になるメンバーも生じて良い。白と黒を明確にすることで、真面目にやってるメンバーはそのことが武器にもなるんだ。

 

 もちろん、すべてを公にすることは難しいかも知れない。その必要もないだろう。ただ、黒を白と言うことは止めなければならない。それは選択肢を見誤らせてしまう。

 

 恋愛禁止から嘘禁止へ。いま48が進むべき道はそこしかない、と僕は思う。