成熟の帝国③
「僕は期待しない」
前略。毎度おなじみの文春砲について。ナンバトルとか、せっかく運営がいろいろ考えて盛り上げても、毎回こういうこと(メンバーのスキャンダル)で失速するから、もうこの構造自体…嘘で成り立つ構造自体がうまく行かないんだと思う。
隠すから暴かれた時にダメージになるんで、最初からオープンにしておけば、それ分かった上で応援するわけだからダメージにはならない。「彼氏がいても良い」というやつは付いていけばいいし、「それが嫌だ」というやつは離れれば良いだけ。嘘さえつかなければ、こちら側の選択の問題になる。
「恋愛をしない」はアイドル界(一部)の特殊ルールだからよっぽど厳格にやらない限りそれをメンバーの意識に浸透させるのは難しい(とくにアイドルにこだわりを持たない人にはね)。それに比べれば「嘘をつかない」は人間社会一般のルールだから浸透させるのは容易だし、社会の理解も得やすい。
48は加入と卒業を繰り返す大人数グループだし、「素人っぽさ」を売りにしてきたグループだから、いまさら意識の高さを求めても難しいと思う。これまで何度、エースと期待したやつに裏切られてきた? 性悪説じゃないけど、もうそういうもんだと思ってシステムを構築するしかない。
成熟の帝国②(再掲:2021年3月17日の記事)
48が衰退し始めたのは2013年頃のことだったと僕は思う。理由は簡単で、あそこで「ガチ」を失ったからだ。嘘のはびこる世界の中で、このグループにはまだ「ガチ」がある、そういう神話が崩れていった。バレなきゃいいとか、スルーでOKとか、弟でいいじゃんとか、そういうクソみたいな言葉が蔓延して、もう誰もこのグループをガチだとは思わなくなった。
人は慣れてしまう生き物だ。おねだりをすればその願いを聞いてくれることに慣れてしまう。願いを聞いてもらうために嘘をつき、それが相手のためだと思い込むことにも慣れてしまう。山田樹奈の詐欺行為は彼女自身の問題だ。48にいたからだとは僕は思わない。でも、僕らはちゃんと、このグループはちゃんと、自分の利益のために人を騙すことは唾棄すべき行為なのだと教えられただろうか。
48はとっくの昔に分岐点に立っている。人としてどうあるべきなのか。その答えをちゃんと明確に提示すべき時期に来ていると僕は思う。自分の利益のために嘘をつくということをどう考えるのか。
成熟の帝国①(再掲:2019年5月15日の記事)
「アイドルとウソ」
時代は自立と自由とを求める。それはアイドルとて例外じゃない。
BiSHは恋愛をオープンにしているし、既婚者アイドルだって、いまや目新しくもない。かつてはSDNがあり、今ではNegiccoがいる。アイドルに恋愛は「あり」か「なし」かなんて議論は10年も古い。活動出来ているなら、それは成立してるんだ。
ファンにとっても、そこはもはや選択の問題でしかない。付いて行く奴は付いて行くし、付いて行かない奴は付いて行かない。
そこで問題となるのが、「ウソ」という行為だ。「ウソ」は選択肢を見誤らせる。まして、結婚/恋愛していることを公言しているアイドルがいる現状では、「アイドルはイメージ商売だからウソをつくのも仕方ない」というエクスキューズも通じない。そんなのは、ただの甘えだ。
成熟時代において「甘え」は嫌悪の対象でしかない。それは恋愛に限らない。「AKBINGO」で柏木由紀が吐露したかつての「ウソ」(「役のために髪を染めた」と言っていたけれど、じつは自分で監督に要望を出した)は醜かった。もはや、ああいうアイドルの時代じゃない。
いまやアイドルは、ひとりの人間として、自分を支えてくれるファンに「ウソ」をつく人間かどうかが…自分の行動に責任を取れる人間かどうかが、言い換えれば、ひとりの人間としての人格が問われているんだ。自由であることを欲するなら、自分で責任を負わなければならない。
これは、君たちが望んだ世界。