十五少女漂流記 (1992)
監督 吉田健
感想
ありきたりなコンフリクト。取って付けたようなテーマ性。厭世的な世界観。辛気臭いストーリー。安っぽい脚本。説得力のない演出。わざとらしい演伎。
それでも、この作品にどうしても惹かれてしまうのは、この映画からはどうしようもなく90年代の匂いがするからだ。ラストシーンに映る街並み。あの風景を見る時、あの空の下にたしかに僕は居たのだと思える。あの時代こそ僕らの時代だった。
祭りのあとの後奏曲。何かが終わっていく予感。90年代のあのチープさが胸を焦がすほど懐かしい。僕はどうしようもなく帰りたいのだ。AKBが存在さえしていなかった、ゆいりーもずきちゃんもくららも生まれてさえいなかったあの時代に。
まだあの子が生きていたあの時代に。