引っ越し大名!(4.5) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

引っ越し大名!

監督:犬童一心

概要
 『超高速!参勤交代』シリーズの原作、脚本を手掛けた土橋章宏の「引っ越し大名三千里」を映画化。何度も国替え(引っ越し)をさせられた実在の大名・松平直矩のエピソードを基に、高額な費用のかかる遠方への引っ越しを、知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩士たちの奮闘を描く。国替えを担当する奉行をドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの星野源が演じるほか、『blank13』などの高橋一生、ドラマ「過保護のカホコ」などの高畑充希らが共演。『のぼうの城』などの犬童一心が監督を務めた。(シネマトゥデイより)

感想
 冒頭、バーンと姫路城が映し出される。「ハハーン…あれね、これは江戸城でございって、時代劇でありがちなあれね」と思いきや、実際に姫路城の話。一本取られた。その時点でなんとなく、この映画は大丈夫かも知れないと直観した。

 もともと企画自体には興味があったものの、犬童一心監督…というところが微妙に引っ掛かっていた作品。まあ実際、多少ゴチャゴチャしている感はあるし、中だるみしている感もあるけれど、そこまで気になる程ではなかった。笑いを取りに行くシーンではちゃんと笑いが起きていたしね。

 『超高速参勤交代』とか『殿、利息でござる! 』、あるいは『たそがれ清兵衛』なんかを連想する人も多いだろうけれど、印象的には『花のお江戸の釣りバカ日誌』辺りも入っている感じ。 もちろん、脚本はしっかりしているし、キャスティングもいい。高橋一生くんのああいう使い方はなかなか新鮮で面白かった。微妙にいい具合のアホっぽさと言うか、彼がじつにいい味を出している。

 それになんと言うかな…完全に史実通りではないにしても、とても誠実に作ってあるように思う。その当時に生きていた人たちに対するリスペクトが感じられる。「歴史もの」をやる上ではそこがもっとも重要だ。日田の城が「陣屋みたい」ってのも良いね(実際に陣屋だったんだけれど)。「城の小ささ」がきちんと描けているのはいい映画である証拠だ。

☆☆☆☆★(4.5)