「AKB48全国ツアー広島(ニコ生中継)」
ステージ上に設置されたモニターのせいで、画質最悪のニコ生配信(画面上に動くものが多いとその分処理能力を割かれる)
ツアータイトル…「楽しいばかりがAKB」も最悪。それは事実ではないし(AKB最大の名場面、「私のことは嫌いでも~」は楽しいだけだったか?)、「そうありたい」という祈りの言葉としても軽薄だと思う。
まあ、それはそれとして…。
ステージそのものは良かったと思う…と言うか、良かった。メンバーもセトリもパフォーマンスもMCもね。サプライズもない、さほど捻りもないステージだったけれど、でも「ちゃんと」していた。それがいま、とても大事なことだと思える。
僕らは…少くとも僕は、いまの48に疲れ果ててしまっているんだ。憤慨することにも悲嘆することにも、呆れることにさえもね。もっと普通に応援させてくれと。僕(ら)は普通のことに飢えている。なぜそれだけのことが、こんなにも遠いんだろう…と。
たとえば美術館に行くのでも、疲れているかそうでないかで、あるいは余計なノイズがあるかないかで体験はまるで違うものになる。美術史美術館でほとんど一対一の状態で見るフェルメールと国立西洋美術館でもみくちゃにされながら見るフェルメールは、同じフェルメールでも体験の中身はまるで異なる。
そういう意味で、この全ツはほとんど完璧だった。配信画質やタイトルは置いておくとしても嫌な気分にさせるものがほとんどなかった。ストレスなく見られる、それが体験の質をこれだけ変化させる。
それに、特別な瞬間がなかったわけじゃない。たとえばれいちゃん(西川怜)センターの『CHOOSE ME』。僕がAKBの中でも指折りに好きな曲。れいちゃんの表現はほとんど完璧に思えた。たぶん、かなりMVを見て研究したんじゃないかな…。
あのMVでは峯岸みなみにしろ、北原里英にしろ、河西智美にしろ、仲川遥香にしろ、指原莉乃にしろ、感情をどこかになくしてきたような表情をする(あのMVはアイドル指原莉乃の最高傑作だと思っているのだけれど)。
れいちゃんの表情はほとんど完璧だった。抜群に似合っていた。『CHOOSE ME』はこれまで色んな機会で歌われてきたけれど、今回のそれがもっともMVを見た時の感覚に近かった。久しぶりに本物の『CHOOSE ME』を見た気がした。曲のポテンシャルをちゃんと引き出せば、既存曲をやるんでもここまで到達できるんだって、そういうお手本を見た気がした。
ユニットではずきちゃん(山内瑞葵)センターの『誰のことを1番 愛してる?』も良かった。あの子のパフォーマンスはもともと特別だと思っているけれど(だからこそ推しているわけで)やっぱり踊らせてなんぼだなあ…って。かっこいいんだよね。あのユニットは全体の完成度も高かった。
ただ…ずきちゃん撮影タイムでステージから落ちたって? 映像では(たぶん)映ってなかったから気づかなかったけれど、あとでお客さんの撮った動画を見たら、結構派手に落ちていた。まあ、大事なかったみたいだから良かったけれど。
なんとなく、おくま(熊崎晴香)を思い出した。あの子もかつてステージから落っこちた(上に骨折した)ことがある。別に僕が推したからどうこうってことはないと思うけれど、やっぱりどこか共通点あるのかなあ…とか。
思えば、くまも選抜落ちを経験した。一度落ちたら戻ってこれないと言われるなかで、今では押しも押されぬSKEの主力メンバーだ。そういや、くま最近、腰と足を痛めたって? すぐ無理するからなあ…(焦らず治しなよ)。
それはともかく。