スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
SPIDER-MAN: FAR FROM HOME
 
監督:ジョン・ワッツ
 
概要
 『スパイダーマン:ホームカミング』に続き、トム・ホランドが主人公ピーター・パーカーを演じたアクション。ヨーロッパで友人たちと旅行を楽しむピーターがミッションを与えられ、新たな戦いに向かう。共演は、前作にも出演したジェイコブ・バタロン、ゼンデイヤ、マーベル作品のニック・フューリー役でおなじみのサミュエル・L・ジャクソンら。監督はジョン・ワッツが続投する。(シネマトゥデイ)
 
感想
 『エンドゲーム』で一応はケリがついたMCU。それでも人生は続く。
 
 前作では「何者でもない自分」が奮闘するさまが愛おしかったスパイダーマンが、今作では一転してアベンジャーズのリーダー候補としての重圧に戸惑う。一言で言えば、これは継承とモラトリアム(待機)の物語。その意味では、日本のアニメに通じるところもある…が、王道の成長物語として作られているところは、いかにもハリウッド。
 
 戦闘シーンでは「ある技術」が鍵を握ることになる。本当か嘘か、虚実ないまぜになったバトル。ただ…こういうのはむしろ「Dr.ストレンジ」でやった方がしっくりくる。「スパイダーマン」の世界にはいまいち噛み合ってないようにも思えた。
 
 前作ゆずりの軽やかさと身近さは健在。大きな物語よりも個々の小さな物語に焦点が当てられるのが、スパイダーマンの特徴だ。個人的にツボだったのは、オランダの描写のテキトーさ。そこだけ妙に解像度が低くて、寓話的/記号的になっている。風車とかチューリップ畑とかサッカーとか、「オランダと言えば?」と聞いたら出てきそうな、いかにもな「オランダっぽさ」がツボだった。
 
 余談だけれど、吹替版だとEDも日本語版の歌になっているのね…それがもう映画の余韻をぶった切っている。そこだけ別のクリエイターが作っているような…名画に別の誰かが落書きしたような不調和。本当にそういうの勘弁してよ。何かをしないと仕事した気分にならないヤツのせいで、「作品」は簡単にその生命を失う。
 
☆☆☆☆(4.0)