「すべてが終わってしまったあとに」
idolとは、もともと聖人の像などを指す言葉だった。
その意味で、真のアイドルとは理想に殉じる存在だ。
ただ笑顔を振りまくだけがアイドルじゃない。
まほほんは真の意味でアイドルだった。
4.21、NGT劇場。
瞳の奥の悲しみ。それを振り払うような笑顔のパフォーマンス。
劇場を覆うまほほんコール。
懐かしの逆上がり公演。チームG最後のステージ。
もふちゃんの立ち姿の気高さ、ひょこひょこと登場したりったんの天然っぽさ…。
このチームは良いチームだったんだろうな…
まほほんが守りたかったものはこれだったんだろうな…。
そう思えるようなステージ。
それも今は失われてしまった。何もかも。
卒業発表時のりったんの決然とした表情の凛々しさが印象に残っている。
まほほんの盟友のうち、ただひとり残るという選択をしたもふちゃんの判断も間違いだとは思わない。
それはきっと茨の道だろうけれど。誰にとっても。
こうなってしまう前にどうにか出来なかったのか…そのことを何度考えても答えは出ない。
100%株主のオーナー社長を相手に、僕らにいったい何が出来ると言うのか。
きっと、僕らがAKSを買ってしまうことでしか道は開けなかった。
「百姓の持ちたる国」となった加賀のように。ソシオ(会員)制度のあるバルサのように。
総選挙に投入される予定だった資金がすべて投じられれば可能だったかも知れない。
でも悲しいかな…それを組織する力が誰にもない。
仮初の民主主義は、独裁者によってかくも微塵に砕かれる。
きっと、48メンバーも自らの無力さを感じている。
なにか出来なかったのか…と。
僕は彼女たちを責めようとは思わない。
ひとりひとりに出来ることは限りがある。
だからこそ、組織化する必要がある。
ファンを組織化するより、メンバーを組織化する方が遥かに容易だ。
いまこそ、48メンバー協会(労組)を立ち上げるべき時なんだ。
いま動かなきゃ、このグループは本当に終わる。
こんな暴虐を許しちゃいけない。
まほほんの犠牲を無駄にしちゃいけない。
資本家が何をしても良いなんて、もうそんな時代じゃない筈だ。