アンナ公演参戦記(ポニー派)
1.
11月15日、ダンスオーディション企画の合格者が発表された。選ばれたのはSTUの今村美月、門脇実優菜、AKB(チーム8)の谷川聖。ぼくの予想は結局、追記で書いた聖しか当たらなかった。
いや、言い訳させて! 知名度のある子とか個人的に気になってる子しか見なかったから、STUでは当初、岩田/石田/瀧野の3人しか見てなかったんだ。
さて、言い訳が済んだところで←
じつのところ、3人がお披露目された「ベストヒット歌謡祭」は生では見ていない。その時間、僕はAKB劇場にいた。
牧野アンナプロデュース「ヤバイよ!ついて来れんのか?!」公演。タイトル通り、激しいダンスが売りものの公演。SKEの楽曲も多い。ただ、DMMで見ていた限りの感想を言えば、選曲とか曲の流れ、あるいはオチの付け方なんかがちと昭和くさい印象。もちろん、昭和くさい=悪いという意味では全然ないのだけれど。
ハロウィンの「レッツゴー研究生」以来の劇場。この日もこの日でビンゴ抽選の順位が悪い。ぬーん…10月11日の「手つな」で運を使い果たしたせいかしら…とか、非現実的な考えが頭をよぎる。
まだ若干座席は残っていたけれど、下手エリアのセンター寄り通路脇の立ち見に陣取る。ここは意外と良ポジションだということに近ごろ気付いた。センター方向は完全に見通せる。
願うことはただひとつ。
2.Not her day
…問題発生です。なーみん(浅井七海)がよく見えません!←
なーみんが基本ポジションにいる場合、僕の位置からだと完全に柱の影に隠れてしまう。彼女が上手側に移動する時は遥か遠くに見え、下手側に移動する時は首を90度曲げないと見られない。
ぬーん…
足の疲労/痛みによって一時期キレを失っていたなーみん。僕が「大丈夫なの…?」とか書いていた10月後半は明らかに、全力の気持ちはありつつもどこか縮こまったような動きを見せていた。
近ごろ、マッサージを受けたり、休養を取ったりしてようやく復活してきたらしい。遠目の姿でも躍動しているのが分かる。分かるだけに、見辛いのがなおさらもったいない。花道にでも行かれた日にゃ僕の首がグギってなっちゃうから←
Not her day…パフォーマンスの出来とは関係なく、今日はなーみんの日じゃなかった。
それでも、(主にセンターエリアで展開される)ユニットは堪能できた。ゆいりー(村山彩希)が好きだと言っていた「半熟たまーご♪」は一層ケレン味が加わっている。いよいよ柏木ちゃんぽくなってきたな(* ̄艸 ̄)
立ち見の場合、お見送りの時はいつも少し考える。なーみん推しのうちわとかTシャツの人の後ろにはつかないように…と、思ったら、なんの変哲もなさそうだった前の人が思いっきり認知されてるヲタさんだった…orz
それでも、なーみんはちゃんと僕の目も見て見送ってくれる。
僕は…なーみんには誰にも負けてほしくない。ゆいりーにも、くまにも、さくらにも、さっしーにも。身近な子の存在感、遠くの星の輝き、視線を遮る柱にさえも。それらすべてを超越して、僕の中では一番に輝いていて欲しい。
それが、すべてを差し置いて彼女を「推す」ってことの中身だと僕は思う。
3.Burning with Desire
この日は…ゆいりーばかり見ていた。
彼女の代名詞でもある「シアターの女神」の歌詞のように、あの日から僕は、「君の夢ばかり見てた♪」という状態なんだ。
なんだろう…圧倒的だったな…。序盤からとにかく踊りまくるアンナ公演は、まさにゆいりーのためにあるような公演だ。ここにあの子がいたらどうだったろう、どういう風に見えたろう…という考えが一瞬頭をよぎる。
「自分が輝いていると思う瞬間は?」という自己紹介MCのお題では、何人かの子が「いま」とか「アイドルしてる時」みたいな答えをする中、誰より劇場を愛しているはずのゆいりーは「お姉ちゃんとUNOやってる時」と、ちとウケ狙いの答えをした。
でもそれは、自信の裏返しのように見えた。「輝いている」なんて言わなくても、明らかに輝いている。ここは彼女のホームで、まるで水を得た魚のように自由に劇場を泳ぎ回る。多くのファンがその姿の虜になる。その万雷の喝采のなかに彼女は生きている。
「オーラ」という言葉でしか形容できないのが悔しいけれど、劇場でゆいりーを見るたびに、僕はその言葉を思い起こす。
ベンヤミンは、オーラを「ある遠さ──たとえそれがどれほど近くにあるとしても──が一回限り現れる現象」と定義した(「技術的複製可能性の時代の芸術作品〔第三稿〕」)。
「ある天気のよい午後、ゆったりと憩いながら、地平線にある山並みや、憩っている者に蔭を作っている木の枝を眼で追うこと、それがこれらの山々や木の枝のオーラを呼吸するということである」(同上)
「いま・ここ」にいるゆいりーの「遠さ」。それはいったいどういうものだろう。それを言い表せない限り、アイドル論を書く意味はないとさえ思う。
「Green Flash」では、僕はあらゆる動きを止め、すべての神経を目と耳とに集中させる。
この日、ちょっと楽しみにしていたのがよこゆい(横山結衣)。この日の公演でのパフォーマンスは必ずしも彼女のベストではなかったかも知れない。それでも、色白で(良い意味で)ナルシストな彼女のパフォーマンスは目を引いた。僕は好きだな。
「旅立ちのとき」のデュエットでは、ゆいりーの目線の先にちょうど僕がいる。あの曲はレス云々の曲じゃないから、デフォルトでその辺に目線を送るんだと思う。それでも、その目線の中で、僕は焦げ死ぬ。