「作られる歴史5」(ジュロキスキー) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


「作られる歴史5」(ジュロキスキー)

  僕はずっと光を求め続けてきた。

1.
  AKBに帰ってきてから色んな公演を見た。A公演も、K公演も、B公演も、4公演も、「アイドル修業中」も、アンナ公演も、みんなそれぞれ面白かった。でも、あえて言っちゃうけれど、総選挙ランカーで固めた「サムネイル公演」とか、あれどこが面白いの? 

  みんなこなれててさ、力の抜き方を覚えててさ。デビュー時代みたいな必死さ/真剣さなんかどこにもない。どこぞのディナーショーみたいじゃん。MCは面白かったけれどさ。あれじゃあファンを維持することはできても、増やすことはできない。

  あんなもんに僕は光を感じない。

  ぼくがプデュを見て「面白い」と感じたのは、ああいうこなれてしまった連中が地獄に突き落とされ、必死こいてもがく姿を見られたからだ。あの時の必死さを、輝きを、劇場でも見せておくれよ。

2.
  気が付けば、ぼくの周りはいつしかハロプロ女子ばかりになった。学部の頃(2008-2012)はAKB好きな子もいたけれど、今はそんな子どこにも見当たらない。ネットを開けば、AKBに対する悪口ばかりが目につく。

  だからこそ、僕は16期がかわいくてたまらない。

  こんな時代にわざわざ入ってくるくらいだから、みんなどっか変なんだ。でもそこにこそ、彼女たちの真価があるように思う。風に流されない力。周りに流されない力。

  思えば、一期生だってみんな変な奴だった。野のものとも山のものともつかないものに応募してきてさ。でも、そんな奴らだからこそ、成し遂げられたことがある、と僕は思っている。

  小っこいのに周りをガンガン仕切る姿や「エセ関西弁」がたかみなを彷彿とさせるまなか(田口愛佳)なんか、見ていてすごく面白い。近ごろはどうも『仮面ライダー』にどハマりしているらしく、SRで熱く熱く語っていた。

 …各シリーズ2話しか見ていないのに←

 いや、それであれだけ熱く語れるなんて、もうその時点で超面白いじゃん。あんなに浅いのにあんなに熱い。それこそまさにAKBなんだ。まなかサイコーや。

3.
 いま、16期は厳しい局面に立たされていると思う。

  「レッツゴー研究生」公演の終了、相次ぐメンバーの離脱…。まあ、どの期を見ても、2年3年と経つに連れてメンバーが減っていくのは普通のことだから、16期にもその時期が訪れたってことなのかも知れない。

  ネットでは「不作」なんて声も目にする。僕の目が正しければ、それは全然間違っている。もちろん、全員が全員「売れる」わけではないだろうけれど、僕から見て明らかに「光」がある子はこの期にも何人かいる。芽が出るのは単に時間の問題。

  ただ、それ以前に…

  何と言うかな…僕にとっては、将来売れるかどうかよりも、いま輝いているか、いま面白いかどうかが全てなんだ。その意味で言えば、いま16期はめちゃめちゃ輝いているし、めちゃめちゃ面白い。

  まなかはいつもサイコーだし、ずっきー(山内瑞葵)の「右足エビデンス」には息が止まったし、なーみん(浅井七海)はいつでもめちゃくちゃカワイイ!!←

  「ネ申」の夏合宿には、ぼくがアイドルに求めてやまないキラキラがあった。

  人気なんてのは、いつも「あとから」ついてくるもの。いま人気のメンバーはみんな、かつてどこかで誰かの眼差しの中で輝いていた人たちだ。いつだってそこにはタイムラグがある。

  彼女たちにとってはそれが死活問題かも知れない。でも、いま残っている子にも、あるいは、すでに辞めていった/いってしまう子にもたしかに輝いていた瞬間はあった。それに気付きさえすれば、世界中の誰もがひれ伏さざるを得ないような、そんな瞬間が。

   ぼくは6月27日のレッツゴー研究生でのそれをいくつも指摘することができる。

  たとえば、花道でまなかが「君の♪」と歌った瞬間の少し背伸びした姿。いずみん(梅本和泉)の首をかしげながら手で額を拭う仕草。「小さな出来事♪」と歌った時のおりん(武藤小麟)の少し気だるげな表情と手の振り、それとは対照的な、手を繋がれながら連れ去られた時の無邪気な後ろ姿。かなぶん(安田叶)が横目でゆいりー(村山彩希)を眺めやった時の不敵な笑顔、ターンした時の姿勢の美しさ。

  たとえば、スカートをたくし上げた時のあやか(前田彩佳)の躍動感、彼女のいたずらっぽい表情。袖をまくったはーちゃん(黒須遥香)の洗練されたスタイル。「君を♪」と歌う時の、かおりちゃん(稲垣香織)のどこかコロコロした動き。感極まったようなさとみな(佐藤美波)のつぶらな瞳。あやみん(長友彩海)の真摯な眼差し。今となっては儚げに見えるなぎゅ(庄司なぎさ)の目…彼女が膝を上げる時のキビキビとした動き。

  たとえば、くるるん(鈴木くるみ)の汗。たとえば、指を前に伸ばした時のなーみんの前のめりな姿勢…たとえば…

  そうした時に、自分たちがどれだけ輝いているか、輝いていたか、彼女たちは知らないんだ。「人気が何だバカヤロー!だって、お前らこんなサイコーだったじゃんか!」とか…あの6月27日のHigh school daysを見ていると、そんなセリフを吐いてみたくなる。

4
  AKBがいちばん苦しかったのは、配信でしかリリース出来なかった「Baby! Baby! Baby!」の頃だと言われている。でも、あの頃だって僕は普通にAKBを楽しんでいた。

  そして、今だって充分AKBは楽しい。

  僕にとっては、あの頃のAKBと同じように、今のAKBも楽しいんだ。その大きな理由のひとつは、いまここにいる16期が面白いからだ。

  僕は16期が好きだ。