舞台マジムリ学園(L.V.) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


舞台マジムリ学園(L.V.)

 ドラマ版「マジムリ学園」は当初それなりに面白く見ていたものの、途中からは「なんじゃこりゃ…」って感じになった。何より気になったのは、登場人物たちの動機の薄さ。あっちに寝返ったりこっちに寝返ったりするのだけれど、必然性がほとんど感じられない。人間はオセロの駒じゃねーぞと。

 そんなこんなで、舞台版が発表された時にもほとんど興味を持てなかった。ところが、どうも評判が良いらしい。「これ、もしかして見に行った方が良いやつなのか?」ということでライブビューイングを見に行ってきた。

1.劇世界
 オープニングから、「あ…舞台っぽい」という印象。

 静けさのなか、べりん(岡部麟)のナレーションで世界が開く。正直、べりんのことは、ドラマ版では評価してなかった。演技があまりに硬すぎるように思えた。でも、この舞台版でもっとも重要な仕事をしたのは彼女だ…と、僕は思う。

 演劇というのは想像力の世界だ。そこに実際に街や学校があるわけじゃない。それを舞台上に現出させるのは、他ならぬ演者たちの芝居の力だ。べりんは、自ら発するその言葉によって、劇世界への扉を押し開いた。あそこが上手くいかなかったら、その後のすべてが台無しになっていた。

 思ったのは、べりんに限らず、みんな発声が舞台のそれになっていたこと。それが明確に分かったのは、ゲストメンが登場した時。明らかに発声法が違う。その距離こそが、彼女たちがこの舞台にかけてきた時間を物語っていた。声一つで、この舞台には真剣に向き合う必要があると思わせる…という意味でも、最初に登場したべりんの仕事は大きかった。

2.物語
 予想では、ドラマ版のあとの話でもやるのかと思っていたけれど、そうではなくパラレルもの。W主演となっているなぁちゃん(岡田奈々)演じるネロとの抗争が描かれる。悪評を気にしたせいか、それとも当初からこういう予定だったのか、オセロみたいだったドラマ版に比べれば、しごくオーソドックスな作り。逆に言えば、プレーンだから、役者の力量が試される舞台であるとも言える。

 途中でゲストが登場するなど息抜き的な場面も交えつつ、物語は進行していく。喫茶店のシーンがあるたびに、ドリンクをみんなで「チューっ」と啜るのとか凄いバカバカしくて好きだった(* ̄艸 ̄) 

 中盤にある4天王との対決は、それぞれ過去の傷を語るという同じパターンの繰り返し(「ワンピース」方式)で、やや単調に感じられる。ただ、それ以外はとくに気になるところはなかった。よく出来ている。ラストもちゃんと演劇的に「落ちている」(この舞台の中で作ってきた感情の流れにケリがつく)から、「ああ…良いお芝居を見たなあ」という満足感がある。

 よく出来ているから、逆に、その後のファンサービス(ミニライブ)は「不要じゃね?」と思えてしまったくらい。まあ、あれがある方がお客さんは喜ぶだろうから、別に良いんだけどね。

3.キャスト
 キャストについてもチラッと。

 なぁちゃん(岡田奈々)はいい意味で「客演」っぽい雰囲気があった。もともとドラマ版にはいないキャラクターだってこともあるし、その存在感含めて、ちと別格な雰囲気。かなりケレン味が強い演技スタイルも、ネロの異質な感じをよく表していた。

 W主演のゆいゆい(小栗有以)はドラマ版と舞台版を経て、リリィーというキャラクターを手の内に収めたように思う。まだ硬さもあるけれど、それさえ含めて、リリィーというキャラクターを成立させている。なんというか…当初はリリィーと小栗有以がそれぞれ居た感じなんだけれど、いまはリリィーと小栗有以が混ざり合っている。リリィーの中に小栗有以が居て、小栗有以の中にもリリィーがいる。

 決めたときのカッコよさは相変わらず。終盤、シリアスなシーンの合間に、ゲストがちょっと笑わせるところがあるのだけれど、あそこでよく感情を崩さなかったなと。途中のゲストコーナーと違って、あそこでクスッとしてしまったら、舞台が壊れてしまう。

 四天王のひとり「ゾンビ」を演じたせいちゃん(福岡聖菜)。舞台上でもっとも役に入り込んでいたように見えた。ゆいゆいのリリィーが小栗有以とリリィーが混ざり合って出来たものだとすれば、せいちゃんはゾンビの中に入り込んでいた(それは別にどっちが正解というわけではなく)。ところどころ、「これ…本当にせいちゃん?」と思ったくらい。

 同じく四天王のひとり「クインビー」を演じた十夢(武藤十夢)。なんだったら、ゆいはん(横山由依)の「エロ先生」より…っていう。いやあ…このキャラめっちゃ好きだったな!← なんだろう…彼女が尊敬する優子ばりのコケティッシュさ。強い押し出しの裏に仄かに見える弱さ。そのバランスが本当に素晴らしかった。生で見たら、きっと惚れてたな。

 なるちゃん(倉野尾成美)はラストの挨拶ですごくいい顔をしていたのが印象に残った。みーおん(向井地美音)は舞台の回し役として安定感のある働き。じーな(神志那結衣)は地味な役どころながら、キリッとした表情が魅力的。ネロの友達役を演じたゆかるん(佐々木優佳里)、キャラクターの世界をしっかり作っていた。ああいうところが締まると舞台も引き締まる。

 で…

 おめぐ(谷口めぐ)のツヴァイたん!

 もう…最高だったね。

 どこがどうとかって言う必要もないくらい。どこまでもカッコよく、それでいて可愛い。カッコよさと可愛さって時に相反するものだけれど、ツヴァイたんの場合はそれが何の問題もなく同居している。その上、なんかちょっと情けない。キャラクターとしてさ、これだけ完成しているのって、48では玲奈(松井玲奈)の「ゲキカラ」以来だと思うのね。キャクターグッズとか有ったら買うもん。もう、ツヴァイたんのスピンオフアニメ作って欲しいくらいだわ!

 結論として、ツヴァイたんサイコー! ツヴァイたん大好き!←

4.
 マジムリの舞台(L.V.)見て、公演も応募してさ(レッツゴー当たった!)…なんだか、ちゃんとAKBヲタみたいじゃん? って、思ったさ。帰り道。