じゃんけん大会徒然2
前回は、序列が見えづらい現在の48では、下剋上の構図が吸引力を持ち辛いという話でした。じゃんけん大会の妙味は、固定されたものをバラバラにするというところにあった筈ですが、それはもはや大して意味を持っていないのです。
追記:「マジムリ学園」の時と反対のこと言ってるなこれ…(^_^;) じゃんけん大会で問題なのはむしろ、序列上位のやつが負けても、別に何も失うものはない…というところにあるのかも。だから、たとえそこで無名の子が優勝したとしても、それは本当の意味での下剋上にはならない。そこで「チャンス」を掴んで上がって行く子がいれば別だけれど、そういう子は今までぱるるくらいしかいなかった(ぱるるとて無名だったわけでは全然ないし)。
当初の意義を失ったじゃんけん大会、今ではソロデビューやユニットデビューが優勝の褒美となっています。しかし、そうなると、デビューする当のメンバーやそのファン以外には、あまり関係のないものになります。自分の推しが敗退したら、そこで興味が切れてしまうのです。ましてや、今年は人気メンバーの多くが予選で敗退していました。
もうひとつ感じたのは、誂えの問題。そもそも秋元流の仕掛けは、「○○なのに△△」という構図があります。たとえば「アイドルなのに会いに行ける」というAKBのコンセプトはその典型です。「じゃんけんなのに大真面目」「じゃんけんなのに大仕掛け」というじゃんけん大会もまた、この構図に則っています。
この仕掛けは「○○」と「△△」の間の距離があることではじめて効力を発揮します*。ところが、今年のじゃんけん大会は、どこぞの体育館で開催され、地上波放送もなし。となると、これは単にしょぼいイベントに他ならなくなってしまいます。じゃんけん自体には魅力の実体はないですからね。
(余談ですが、「人間であること」を前面に押し出すいまの48は、その意味で自分の首を絞めていると思います。だって、「アイドル」に「会いに行ける」から面白い筈なのに、それを「人間に会いに行ける」にしてしまったら、そこにはなんら特別なことはありませんからね)
演出もそれに輪をかけてよくありませんでした。ほっといたらただのじゃんけんですよ。それをいかに派手に飾り付けるか、そこがじゃんけん大会の肝である筈です。せっかくみんな衣装を考えてきたんだから、登場シーンにもっと時間をかけて良い筈なんですよ。それなのに、なんだか妙にあっさりとした進行でね。魅せる気あんのかと。
そんなこんなで、今年のじゃんけん大会はいまいちだったなあ…という印象でした。
もっと中身のある戦いが見たい…というのが本音ですかね。番組単位ではよくやっているようなカラオケ対決とか、ダンス対決とか…ノミネート制でそういう大会があっても良いかな。カラオケ、ダンス、演技、アナウンス、ゲーム、笑い…とか16くらい枠を設けて。それぞれの優勝者に選抜枠を与えれば盛り上がる…か…な?