ソロアイドルの時代 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


ソロアイドルの時代
(あるいは48のソロアイドル化について)

1.
 昨年から薄々感じていることがある。

 これからはソロアイドルの時代になるんじゃないか…と。
 
 48を見ていて思うのは…「グループ」であるということと、「個性」を何よりも尊ぶという時代のミスマッチだ。誰も彼もが「個性は大事」と言う。それを疑うことすらせずに。でも、「個人の個性」と「グループの個性」は、必ずしも両立しない。

 ものすごく単純な例を出せば、いまSTUで誰かが「個性」を出そうとして髪を染めれば、(専任メンバーは)48で唯一全員黒髪というSTUの「グループとしての個性」は失われるだろう。

 はっきり言ってしまえば、48メンバー言うところの「個性」ってのは、そのほとんどが単にグループ内での差異化のゲームに過ぎない。それは、外に対してはなんらの訴求力も持たない。だからこそ、48は「個人」と「グループ」の葛藤/せめぎあいのなかで常にやってきた。そこにこそ、48の妙味があった。

 でも、最近はバランスが悪いように感じる。2013年にプロデューサーが日和って以来、すべての48グループは放任主義へと変わっていった(STUは別路線を意識している気配はあるけれど)。

 いまや、「グループ」という視点を持ち出すことが「抑圧」として受け取られてしまう。誰もが「グループ」という視点を持ち出すことに臆病にならざるを得ない。各グループがグループとしてどうあるべきか、あの惨憺たる「グループ会議」の壇上でも、だれも話題にさえしなかった。

 「個性」という名の同調圧力のなかで、誰も彼もが呼吸を止める。

 そうしたことに、ぼくはもう疲れてしまった。

 別に、なんでもかんでも言うことを聞くお人形さんが欲しいわけじゃないんだよ。君たちには自分の意志があるじゃないか。自分で望んでグループに入ってきたんじゃないか。そんなに個性が大切なら、そんなに自分の好きにやりたいなら、だったらみんなソロでやればいいじゃんか!

 そう言いたくもなる。

2.
 だから、これからはソロアイドルの時代なんだ。

 寺嶋由芙(ゆっふぃー)や、空野青空(あおにゃん)はその尖兵だ。

 今日では、(多くの場合)グループからの卒業がそのままアイドルからの卒業をも意味している。でも、ゆっふぃーやあおにゃんは、グループ卒業後に自らソロアイドルの道を選択した。おそらく彼女たちにとって、アイドルはキャリアの通過点ではない。むしろそこにこそ目指すべきものがある。

 そう…大事なのは、自らの意志と、何を最良のものとするかの価値観だ。

 彼女たちは――誰に押し付けられたわけでもなく――自らの意志でいまのスタイルを貫いている。もちろん彼女たちにも活動に対する悩みはあるだろう。でも、彼女たちは、自分の行動すべてを自分の一身で受け止めている。

 だから、グループアイドルを見ているときのような、ああしたモヤモヤ感は全然ない。存在として透き通っている。ファンとしても、そのスタイルが気に入れば応援すれば良いだけだし、気に入らなかったら立ち去れば良いだけ。そこにはなんの複雑さもない。いたってシンプルだ。

 本来、アイドルってのはそういうもんだと思う。

 なんで、全然良いとは思えない子を、単に同じグループだからといって応援しなければならんのか。

 それは行為として全然純粋じゃないよ。

3.
 だから、これからはもう全員ソロアイドルで良いんだ。

 もちろん、大勢であることのメリットは山ほどあって。48がここまで大きくなったのも、なにより「数の力」がそこにあったからで。

 でも、そうしたもののほとんどは、別に「グループアイドル」でなくてもいけるんじゃないの…と、最近は思うようになった。必要なのは、単に「フォーマット」と「場」だけであって。

 たとえば、公演もチーム単位で動くんじゃなく、いつだかのソロコンのようにそれぞれで勝手に準備する。「対バン」みたいにして、その時に集まった16人なり何なりで一人一人自由にやればいい。もちろん、「コラボ」みたいな形はあっても良いし、そのへんも自由にやれば良いと思うけれど、基本的にはみんなそれぞれ「ソロ」として動く。

 CDもそう。別にグループごとに出す必要はなくて。300~400人がそれぞれ勝手に出せばいい(≧∇≦)/ 曲を用意するのは大変だろうけれど、カヴァー曲でもなんでもいいよ。別に大して変わらん。赤字になるような奴はもう出さなきゃいいだけの話。考えなきゃいけんのはプロモーションをどうするかくらいかな…。

 で、握手会は、いまと同じで合同で行えばいい。

 48を今からそういう風に変えるのはムリだろうけれど、別にそういうグループというか、リーグというか? があっても良いと思うんだよね。新しいグループを作る時にそういうスタイルでやってみても良いわけだし。

 なんかすでにありそうだけど…そして、すでに失敗してそうだけど…←

 問題はたぶん、ステージ上の情報量をどうやって上げるかという点に絞られる。一人で場を持たせられる人は限られている…だからこそ、みんなグループとしてやっているわけで。

 でも、なんか方法がありそうなんだよな…。それこそ「PRODUCE48」みたいに現場投票で毎回順位を決めても良いわけだし。ノックアウト方式で下位の方が放逐されるようになったら、緊張感もあるでしょ。

 まあ、それが本当にうまくいくかどうかは別として、必要なのはそういう「フォーマット」や「場」だけなんだから、別にグループアイドルである必要はなくね? と、ぼくは半ば本気でそう思っている。