ぬ…(セネガル戦) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


ぬ…(セネガル戦)

日本2-2セネガル

 勝てた試合ではありましたが…この結果でも上出来かなと。

 アフリカ特有の身体能力に加え、組織力まで備えている今大会のセネガル。初戦を終えた段階では、グループ最強の呼び声もありました。とくに怖かったのは前線のマネとニアン、サール。ニアンとサールに関しては、序盤、長友ですらある程度やられてましたからね…。

 ただ、2失点こそしたものの、チームとしてはそこまで崩されることはありませんでした。このチームの対応能力の高さを感じさせましたな。それも経験値の為せるわざ。考えてみれば、ニアンはミランで本田の、マネはセインツで吉田の、サールはメスで川島のチームメイトだったわけで、当然、情報も共有されていたでしょう。知っていれば必要以上にビビらないで済みます。

 やや驚きだったのが、小柄な日本の選手たちが、フィジカルに優れたセネガルの選手を相手にしても、きっちりボールを持てていたこと。ある程度上背がある上に身体の使い方がうまい(半端ない)大迫はもちろんのこと、さして上背のない柴崎もちゃんとボールをキープできていました。

 彼のサッカーセンスはいまさら言うまでもありませんが、以前はわりと軽いプレーをするところがあって、変な失い方をするところもよく見かけました。そんなこともあったのでしょう、ハリル体制において柴崎は冷遇されていました。ハリルはフィジカルの強い選手を好む傾向があって、柴崎のような小柄な司令塔タイプは重用されなかったんですよね。

 以前、「柴崎岳と長谷川唯と藤澤五月と熊崎晴香が楽しみで生きてる今日このごろ」と書いたように、柴崎はサッカーでの僕の「推し」みたいなもの。さすがにW杯では「推しが!」というよりも「日本が!」という感じになるのですが…でもこの試合の柴崎は本当に良かったです。

 オレの柴崎が!←

 先制点に繋がった長友へのダイアゴナルのパスは美しかったですし、結果QBK(←)になった大迫へのグラウンダーのクロスも素晴らしかった。単に中盤の底でパスをさばくだけじゃなく、あそこに顔を出せるところが柴崎の持ち味なんですよね。必要に応じて必要な場所に顔を出すことができる。戦術眼が傑出しているんです。

 日本の好調の要因として、柴崎がある程度フリーでボールを持てているということがあるように思います。コロンビア戦でも相手のマークを外す動きが際立っていました。10人のコロンビアは柴崎を捉えることが出来ず、彼に自由にボールをさばかれてしまった。そこで走らされたことが終盤でのコロンビアの失速に繋がっていきました。

 セネガルも柴崎を掴まえることが出来ませんでした。トップ下でプレーする香川に対してはケアすることが出来ても、3列目からゲームを組み立てる柴崎は掴まえられない。それが結局、前半の同点弾に結びついています。後半、セネガルは中盤の配置を変えてきましたが、その理由は中盤でやられていたことがあったように思います。

 そのため、後半の柴崎はよりタフな状況でプレーをすることになりましたが、そこでもちゃんとボールをキープできていました。ああいうところはスペインでの経験がモノを言っているのでしょう。昨年に怪我をしたあと、所属チームでは出たり出なかったりなので、それほど消耗もしていないのかも知れません。コンディションの良さも感じさせます。

 コンビを組んでいる長谷も良かったですね。プレー面だけではなく、プレーが切れた時の間のとり方とか、時間の作り方…。なんかマズイ流れだなあ…と思った時には、必ずと言っていいほど長谷がそれを断ち切るような振る舞いを見せていました。さすがキャプテン。

 香川-乾-柴崎-長谷部-原口という中盤はハードワークも厭わないしボールもつなげるし、本当に良い組み合わせを見つけたなあという感じがします。まあ、原口は自分のプレーに納得いってないみたいですけどね…。もう少し攻撃にも絡みたいでしょうが…しかし、彼のハードワークがチームを助けているのもたしかで。酒井宏と原口の右サイドは、相手を消耗させるという意味では有効に機能しているように思います。

 途中出場した宇佐美は…どうなんでしょうね。

 僕らは、どうしても彼に期待してしまうところがあります。U13で世界を獲った時、「この世代(プラチナ世代)が大人になった時、日本はどうなるんだ…」と夢見たもんです。とくに決勝で相手をけちょんけちょんにした宇佐美は、プラチナ世代の代表格。ちょうどいま、久保君がロシアに行っていますが、今のサッカーファンが彼に向けるような眼差しを、当時の僕らも宇佐美に向けていました。宇佐美ならなにかしてくれるんじゃないか…そういう希望を捨てきれないんですな。

 ただ、やっぱりメンタルが弱いのかな…。セネガル戦で途中出場してきた時にも、「よしやったる!」みたいな目の輝きを感じなかったんですよね…。どこか自信なさげな瞳をしていました。これだったらむしろ、大舞台に強い(強心臓の持ち主)中島翔を呼んだ方がよかったかな…と。結果論ですけどね~。

 大舞台に強いと言えば…本田△

 いや、もう何なんですかあの人は。「持ってる」とは言うけれど…あそこで決めるとは…。もう脱帽ですな。「本田が入っていると攻撃のスピードが上がらない」と以前に書いたんですが、それはたしかにそう思うんです。でも、相手が引いている場合とか、こっちが遅攻で行きたいような場合には、あれ以上の切り札はいない。イビツァ(オシム)が「本田を切り札に使えるところが日本の強みだ」みたいなことを言っていましたが、まさにそのとおりだな…と。

 イビツァはきっと、この試合見て喜んでるだろうなあ…。彼はいつも「勇気を持ってプレーしろ」ということを言っていましたが、この試合の日本はまさにそうしたプレーを見せました。相手を恐れず、必要以上に引かず、二度に渡ってゴールを奪い返した。まあ、試合を決めきれなかったことには苦言があるでしょうが…でもきっと、喜んでるだろうなあ…。