のみとり侍
監督:鶴橋康夫
概要
作家・小松重男の時代小説「蚤とり侍」を、『後妻業の女』などの鶴橋康夫監督が映画化した時代劇。裏稼業である「のみとり」を命じられた武士が、人々に助けられながら奮闘するさまを描く。エリート藩士から「のみとり」になってしまう主人公に阿部寛がふんするほか、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、落語家の桂文枝らが出演。(シネマトゥデイより)
感想
春画を例に出すまでもなく、江戸期の大衆文化って、じつはかなり艶っぽいものだと思う。
多くの時代劇には現れないその艶っぽさをコミカルに捉えたのが、R15+指定となっているこの映画だ。鶴橋監督は独特だよね。『後妻業の女』でもそうだったけれど、エロスにまとわりつく筈の湿っぽさや陰湿さがほとんど感じられない。「濡れ場」はやらしいを通り越えてもはや滑稽だ。こういう作風は嫌いじゃない←
大筋は藤沢周平を連想させるところもあるけれど…ただ、終盤はかなりとっ散らかっている印象もある。(ある種のピュアさを感じさせる藤沢さんとは違って)一本筋が通ってない。そのせいか、やや無理矢理な展開も見られた。とくに田沼意次とか松平定信みたいな「大きな話」は、後景に退かせても良かったように思う。
キャスト。阿部ちゃんはテルマエ・ロマエを彷彿とさせるようなコミカルな演技で引っ張っている。トヨエツの怪しさも良い(ラプラスとは大違い)。この監督と合っているんだろうな。前田のあっちゃんもわりと良い味を出していた。変に肩肘を張っていないのが良いね。
え…? 樋井ちゃん出てた?←
☆☆☆★(3.5)